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scene54 ページ4

「バースデーイベントのことを考えて、緊張してるんだろ。なんせ、Aのアイドル人生で初めてのバースデーイベントだからな」


氷浦はなんだか得意げだった。


「う、うん。確かに緊張はしてるけど……」


拍子抜けしたようにAは目をぱちくりさせている。


「だろ? おかしいと思ったんだ。練習でサッカーボールはぶちまけるし」

「いつものことだろ」と灰崎がつっこむ。

「サラダのドレッシングかけすぎるし」

「それもいつものことですよね」と一星。

「晩御飯は残すし。いつもは3杯はおかわりするのに」

「それは……確かに珍しいね」と吹雪さん。

「もう! やめてよ氷浦くん!」


Aは恥ずかしそうに手をばたつかせた。


「なるほどね、初めてのバースデーイベントで緊張していたんだ」


吹雪さんは納得した様子だった。


「へぇ、そんなのがあるんだ」


タツヤが食いつく。


「うん、よかったらみんなも遊びに来てね」


「行く行く!」と明日人が元気に返事する。「楽しみだね、バースデーイベントって何するんだろう」と一星も乗り気のようだ。

「やっぱライブは外せないだろ!」「でっかいケーキが出てきて」「Aが会場からいなくなるイリュージョンとか!」いや、主役いなくなったらだめだろ。


「ヒロトも来てくれる?」とAがおれを見つめる。「まあ、行ってやってもいいけど」とおれはぶっきらぼうに返す。


それでもAは嬉しそうだった。





それからAはしばらく練習にも出ず、合宿所内で見かけることもなかった。

食堂にご飯を食べにくることもないし、やっぱりイベントの直前だからリハーサルで忙しいのだろうか。





「A、ちゃんとご飯食べてるかな」


ある日の夕食時に円堂さんがぽつりと言った。


「あいつひとつのことにのめり込むと、周りが見えなくなるだろ?」

「まあ、円堂ほどじゃないけどな」


風丸さんが苦笑する。


「心配だな……」と円堂さんはAの身を案じていた。





でも、久しぶりに姿を見せたAは、円堂さんが心配していた以上に大変な状況になって帰ってきた。

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- 福岡、京都、沖縄...陽花戸中、漫遊寺中、大海原中ですね。立向居や木暮、綱海がいるか確かめにでも行ったのでしょうか...。でも、夢主ちゃんの世界にヒロトは存在していない、と聞いたとき、ヒロト本人はどう思うのでしょうか...続きがすごく気になります! (2019年2月17日 17時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
- 無印時代からアレス時代に来るとき、雷門中から飛び降りたことで夢主ちゃんがこの時代に来れたとか...?色々想像できて楽しいです!頑張ってください! (2019年2月15日 13時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
- 初コメ失礼します!!もしかして夢主ちゃんは無印時代から来た子ですか!?アツヤ見て泣いたのも、ヒロトを見てビックリしたのもつじつまが合いますし...。(アツヤが生きてて嬉し涙、ヒロトがタツヤと全然似てなくて驚き)いつも応援しています!! (2019年2月12日 3時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
彼方(プロフ) - すごく場面場面が入ってきてとっても読みやすいです!続き楽しみにしています♪ (2019年2月11日 22時) (レス) id: 35021d0064 (このIDを非表示/違反報告)
はずにゃん☆ - こんな感じの小説待ってましたー♪投稿頑張て下さい。 楽しみにしています! (2019年2月9日 14時) (レス) id: f86bddf786 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2019年2月8日 17時

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