腹が立つくらい猛烈に２【日高光啓】

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西島side




西「…また吸ってんの」




レコーディング、打ち合わせ、会議
どの仕事の休憩時間も、貴方は屋上へ行くようになった。
必要なことだけ連絡をして、楽屋から逃げるように。





貴『…歌い手がこんなの、吸っちゃダメだよ』


西「うん、臭いし、好きじゃない」





そう言って隣に行くと、すぐに灰皿にタバコを捨てる
じゃぁ吸わなきゃいいのにって思う。





西「…どうなの、最近」


貴『…ご覧の通り、元気ですよ』


西「肌ガッサガサなんですけど」


貴『仕事が楽しいもんでね』


西「…飲みにでも行きますか？」






どうせ、1人で背負い込むなと言っても聞かないし
あえてストレートに話しても、怒らすだけだし
とにかくできるだけリラックスしてほしいし……。





貴『にっしーは基本優しいよね』


西「へ？」


貴『仕事終わったら、付き合ってくれる？』






貴方の中で何のスイッチが押されたか分からないけど
リラックスのための飲みの誘いは成功みたいだ。









直「お疲れ〜飯行く人いる？」


宇「行く〜」


秀「俺も」


西「俺と貴方パスで」


真「は？何？2人で？」


西「まぁねー」


真「俺も行く」


西「だーめ」


真「なんでなん」


西「今日は2人の気分なの」


真「ええやん、別に」


西「もう、與はわがままだなぁ〜
　 そんなに西子と一緒にいたいの？？」


真「は？ちゃうわぼけ」


西「じゃぁついてくんなよ！！
　 分かるだろ、貴方のこと考えろよ！！」

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