子供8 ページ8
不審者を見るかのように総悟くんが聞いてきたので、一から説明する。
てかあなた、昨日隣で聞いてなかったの…。
団子に夢中だったのかこの人。
思いっきり昨日名前を叫んでいたが、源外さんは一応指名手配犯なので名前は伏せた。
「へぇ、じゃあれですかィ。自分に忠誠心を持ちメ〇ブタとして貢いでくれるバカ女が出来たってわけですねィ」
「ちょ、ちょっと違います…」
総悟くんからはそう見えるのか、恐ろしい世界だ。
「で、姉さんはどうするんです。そのメス〇タに対抗するんですかィ」
「対抗ですか…」
もうそんな気力残っていない。
たかだか一週間だと思えば気が楽になるのも正直なところ。
そうよA。
何も考える必要は無い。
ただのロボットが銀ちゃんのそばに一週間いるだけ。
…そうよね。
その日の夜。
ダンダンと乱暴に屯所の門の扉を叩く音が鳴り響いた。
「Aさん一緒に来てくださいお願いします…!!
」
時刻は二十二時を回り、こんな時間に真選組を訪れる人などいないと怯え切った山崎さんに手を引かれる。
「わ、分かりました…」
ガッツリ腕に山崎さんが巻き付き、ブンブンと振っても離れない。
仕方ないので、引きずりながら内側から門の外へ声をかける。
「あの、夜遅いので叩くのやめていただけませんか」
私がそう声をかけるとピタッと音が止まった。
「あ、開けてみますか…?」
涙目で山崎さんが震える。
開けてみますって言われても…。
外の状況が確認できない今開けてしまったら、何が入ってくるか分からないし…。
「…て、くれ」
ふと、弱々しい声が聞こえた。
扉に耳をあて、耳を澄ます。
「A…開けてくんねぇかな…」
ガッツリ聞き覚えのありまくる声に反応し、私は扉を開けた。
すると、そこにはゲッソリと別人のような銀ちゃんが立っていて。
「っておいぃぃいい!!何ひっついてんだよコノヤロー!!!」
瞬間、私の腕に巻きついていた山崎さんに飛び蹴りをかます。
「なぁぁんでええぇえ!!!!」
蹴られた本人はゴロゴロと転がり木にぶつかって気を失ってしまった。
「わぁあ!山崎さんんんん!!!」
「おいいぃ!!旦那が瀕死状態なんだからこっち心配しなさいよ!!!」
正面からガバッと抱きついてきた銀ちゃん。
ギューッと強く腕に力を込められ、息が苦しくなる。
「ちょ、銀ちゃん…ギ、ギブギブ」
「俺がギブだわクソ野郎!!!!」
全く状況理解できない。
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お茶(プロフ) - アルムさん» 素敵なコメントありがとうございます!!心の支えでございます涙次回作も宜しければ読んでいただけたら光栄です!ありがとうございました!! (2019年11月8日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - お茶さんこんにちは! 番外編完結おめでとうございます。1シリーズのときからずっと好きで毎日読んでいました。お茶さんの綴る文章、大好きです。毎日お疲れ様です。次回作も楽しみにしています。 (2019年11月8日 23時) (レス) id: 4726a4adc0 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みゃんさん» わぁぁあコメントありがとうございます!続き頑張って書きあげますね!! (2019年9月4日 0時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
みゃん - 一気に読んじゃいました!めっちゃ面白いです!!続きが早く見たいです! (2019年9月3日 22時) (レス) id: 21dc5ec498 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - あくび少女さん» コメントありがとうございます!ニヤニヤ…( -∀-) (2019年9月1日 1時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶 | 作成日時:2019年4月9日 2時