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子供36 ページ36

〜Aside〜

事件から一週間が経った。

土方さんも無事元に戻り、いつも通り仕事をしている。

私の旦那も無事戻り、一安心だ。


「一時はどうなるかと思いましたよ」


万事屋に通う新八くんがヘラッと笑う。

私もどうなるかと思いましたよ…。

あの後、辰馬さんに連絡してものすごいクレームをぶつけた。

だがよく考えれば、ふざけ半分で使用させた私が悪い。

つまり自業自得という事だ。

もうなにか怪しい薬を使おうなんて思わない事にしよう…。


「俺がAのこと嫌うなんてぜってぇ有り得ねぇよ」


薬服用時の記憶はあるみたいで、まだ信じられないと首を横に振る銀ちゃん。

すぐ効果が切れてよかったけど、これが一ヶ月も続いてたら私は立ち直れてなかった。

とりあえず、一件落着だ。


「あ、そうそう。Aさん料理上手ですよね」


洗濯を畳み終えた新八くんが、そう話を切り出す。

机を拭きながら頭にハテナを浮かべると、銀ちゃんが苦虫を噛み潰したような表情で新八くんを見た。


「お前なぁ…」


「だって、僕らの中で教えられる人なんていないじゃないですか、Aさんくらいしか」


話が全くわからない。


「えっと…どういうことですか?」


新八くんから畳んでくれた洗濯物を受け取りながら、そう聞く。

すると、彼は目を輝かせた。


「今回の依頼、料理上手な人が必要なんですよ!」


「私そんなに上手いってほど得意じゃないんだけど…」


「いやいや何言ってるんですか!」


本音を言えばめんどくさい事に巻き込まれたくないのだ。

どう断ろうか考えていると、銀ちゃんが社長椅子から立ち上がり、私の隣に立った。


「そうそう、お前の料理は世界一なんだからよ、引き受けてくれよぉ」


私の肩に手を置き、うんうんと頷く。


「あれ、さっきまで嫌そうだったじゃないですか。なんで新八くん側に回ってるんですか」


「いやぁな、この依頼の儲けがな。そのー、いいんだよ、相手そよ姫だからよ」


「ひひひひひ姫!!!???」


も、もしかして…。


「姫に料理を教える、なんて依頼なんじゃないでしょうね」


「ご名答。Aなら引き受けてくれるよな?」


この依頼を引き受けなければ、今月ここの家賃は払えないと言っていたような…。

私が真選組で稼いだお金で立て替えてもいい。

そう伝えようとしたが、やめた。


「私だけが仕事してるって状態にならないようにするなら、引き受けます」

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お茶(プロフ) - アルムさん» 素敵なコメントありがとうございます!!心の支えでございます涙次回作も宜しければ読んでいただけたら光栄です!ありがとうございました!! (2019年11月8日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - お茶さんこんにちは! 番外編完結おめでとうございます。1シリーズのときからずっと好きで毎日読んでいました。お茶さんの綴る文章、大好きです。毎日お疲れ様です。次回作も楽しみにしています。 (2019年11月8日 23時) (レス) id: 4726a4adc0 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みゃんさん» わぁぁあコメントありがとうございます!続き頑張って書きあげますね!! (2019年9月4日 0時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
みゃん - 一気に読んじゃいました!めっちゃ面白いです!!続きが早く見たいです! (2019年9月3日 22時) (レス) id: 21dc5ec498 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - あくび少女さん» コメントありがとうございます!ニヤニヤ…( -∀-) (2019年9月1日 1時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お茶 | 作成日時:2019年4月9日 2時

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