子供１６ ページ16
非番の日を狙い、私は万事屋を探した。
けど、万事屋を見つけ出すのは本当に簡単で。
江戸の住民誰かに聞けば、一発で分かってしまった。
一階はスナックお登勢。
二階に万事屋の文字。
ゴクリと息を飲み、緊張しながら私は二階へと歩き出した。
「ごめんください」
うじうじしていても仕方がないので、扉を控えめに叩いた。
中から若い青年の「はーい」と言う声が聞こえる。
開けてくれたのは、この前見たメガネの男の子だった。
「あ、貴方はあの時の」
「真選組、女中のAと申します。あの…銀時さんいらっしゃいますか」
「万事屋の志村新八です。銀さんですね、呼んできます」
爽やかな笑顔に、ハキハキとした言葉。
何もかもが好印象で、この子がいれば銀ちゃんも大丈夫だろうと安心してしまった。
そして、奥から出てきたのは気だるげに着物を着た男。
本当に社長なのかと疑う佇まいは、昔と何ら変わらない。
私を見るなりパッと目が覚めたように顔が引き締まる。
「お、おぉ…Aじゃねぇか」
「有名な万事屋さんで良かった。すぐ見つかったよ」
「んだよマジで俺ん家来たのね。上がるか？」
「いいなら…大丈夫？迷惑じゃない？」
「ちょうど従業員も家に帰るところだったからよ」
そう言い、中に案内してくれた。
私がお邪魔すると、新八君は慌てたようにお茶を出してくれて。
「ごめんなさい、もう行くところだったのに引き止めてしまって…」
そう言えば、ニコニコと愛想良く笑ってくれた。
「いいんですよ、Aさんですよね？ゆっくりなさってくださいね。あ、そうそう銀さん。今晩、神楽ちゃんうちに泊まるみたいなんで、よろしくお願いしますね」
それでは失礼します、と一言残し、行ってしまった。
出された湯のみに手をかけ、お茶をいただく。
…美味しい。
一人でほっこりしていると、目の前に座った銀ちゃんは気まづそうに目をそらした。
「あー…A、何で女中なんかやってんの」
話の入口がそこからなのかと内心ツッコミながら、土方さんに誘われたあの日の経緯を話す。
「それで、今は真選組の皆さんと一緒に…」
「はぁぁあ…Aちゃん、土方くんのそれナンパってやつよ？しかも真選組なんて、男しかいねぇところに若い娘が一人いるっつーのはヤバいんだぜ？」
「でも、女中さんは私の他にもいるし…」
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お茶(プロフ) - 狼さん» ご指摘ありがとうございます！注意書きにもありますが、原作と他は多々違うところがありまして、、！このお話の都合上3番隊の人数を増やしておりまして汗申し訳ありません汗 (2019年10月9日 20時) (
レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
狼 - すみません…今更なんですけど…子供扱い45のところの『三番隊の連中』ってあるじゃないですか…三番隊って…斉藤終しかいないんですよ…(ｺｺﾞｴ (2019年10月9日 20時) (レス) id: a55c73a212 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みのりさん» ありがとうございます！！これからも頑張ります！！ぜひ子供扱い2子供扱い3も見てくださいね！ (2019年1月22日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
みのり - 面白い展開ですねw。これからも頑張ってください！！ (2019年1月22日 15時) (レス) id: f121079414 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - Fall ill appleさん» うわぁぁあコメントありがとうございます！訂正しておきます！ (2019年1月1日 1時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2018年8月25日 0時
