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子供14 ページ14

頭を下げると、彼は慌てて頭をあげてほしいと頼んだ。

人が良すぎる。

何に対しても敬意を忘れない姿は、私の目標でもある。


「あの…近藤さん」


「ん?」


私が話しかけたその時。

爆音が近くでした。

な、なに…?

私と近藤さんは立ち上がり、外の廊下に出てみる。

しかし、隊員は現場に駆けつけようとしていない。

なんだろう…。


「行ってみますか…?」


「あ、あぁ…Aは危ないからここにいていいよ」


そう言い行ってしまった近藤さん。

と言われても、気になっては仕方ない。

念の為と言われ渡された木刀を手にし、こっそりあとを追った。


「離せヨ!離すアル!!」


走っている途中、幼い女の子の声が聞こえた。

騒ぎがあったのはどうやら正面の門だ。

影からそっと覗くと、チャイナ服を着た女の子を捕まえる土方さんの姿が。

そして、近くでは丸眼鏡をかけた青年が慌てていて…






え…






そこで私は

目を疑う。






「税金泥棒共が!!ちょっと暴れただけでバズーカはねぇだろ!!!」



聞き覚えのある声、見覚えのある顔。


嘘…本当に?


総悟君に刀を向けられている一人の男。


私の足は勝手に動いていた。

ゆっくり、ゆっくりとその場に向かう。


「お、おい、A…」


土方さんの前を通ると、そう呼びかけられた。

呼ばれた私の名前を聞き、その男はピクリと反応する。

こちらに目を向け、顔を上げた。




「ぎ、銀ちゃん…?」




震える声で、そう口に出していた。




「A…?」




あの頃と同じように


私は彼の胸に飛び込んだ。



涙が、止まらなかった。

ワンワンと子供のように泣く私に戸惑う彼だったけど、そっと抱き締め返してくれた。


「よかった…銀ちゃん、私…」


「久しぶりだな」


優しい声は、昔より深くなっていた。





「それは出来ねぇ」


銀ちゃんが土方さんに、私と二人で話したいから部屋を貸してほしいと頼むと、すぐ断られてしまった。


「はぁ!?んでだよ!さっきの見たろお前も、感動の再会だったじゃねぇか!」


「大事な女中をのこのこと汚ぇ男の手に触れさせたくねぇんだよ」


「はぁ!?何A、女中なんかやってんのか!?てか、土方くん君さ、女とか興味なかったよね。引き止める必要全くないと思いますけど?え?」


以前から二人は知り合いだったようだ。

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お茶(プロフ) - 狼さん» ご指摘ありがとうございます!注意書きにもありますが、原作と他は多々違うところがありまして、、!このお話の都合上3番隊の人数を増やしておりまして汗申し訳ありません汗 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
- すみません…今更なんですけど…子供扱い45のところの『三番隊の連中』ってあるじゃないですか…三番隊って…斉藤終しかいないんですよ…(コゴエ (2019年10月9日 20時) (レス) id: a55c73a212 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みのりさん» ありがとうございます!!これからも頑張ります!!ぜひ子供扱い2子供扱い3も見てくださいね! (2019年1月22日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
みのり - 面白い展開ですねw。これからも頑張ってください!! (2019年1月22日 15時) (レス) id: f121079414 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - Fall ill appleさん» うわぁぁあコメントありがとうございます!訂正しておきます! (2019年1月1日 1時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お茶 | 作成日時:2018年8月25日 0時

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