花束6 ページ6
会社。
それは俺にとって苦痛の場だ。
隣にいるAとの出会いのきっかけをくれたと言ってもい長髪の友人にダル絡みをする。
「ヅラぁ、Aちゃんぜってー落とせねぇ気がするぅ。俺無理だよあんな天使の隣歩くのよぉ」
「ヅラじゃない桂だ。自分が愚民だとやっと気づいたか。私語を慎め銀時。今俺は秘密の花園に足を踏み入れているところだ」
「秘密の花園じゃなくて秘密の熟女だろ。殺られてーのかてめぇ」
奴のPC画面を覗けば、怪しい紫色で染まったサイトが広がっていた。
仕事する気ねーだろこいつ。
「はぁぁあ…。もう土方君の方が気になっちまう。土方くーん、俺と1回話そうやー」
「悪いが俺はそっちの趣味ないぞ」
「何言ってやがんだハゲ」
「ハゲてない、ヅラだ」
さて、冒頭に戻ろう。
俺が務めているこの会社は、俺にとっては苦痛の場と言った。
なぜなら
「坂田さん、大丈夫ですか?」
この女、多田 洋子が猛烈なアピールをしてくるからだ。
過剰すぎるぞこいつ。
この前もすげぇしつこかったな。
連絡先を聞かれ、予定を聞かれ、電話をされ。
教えるんじゃなかったよ、ほんと。
挙句の果てには、会社の前で俺が終わるのを待っていたみたいで待ち伏せされたこともあった。
断れば断るほど押しは強くなるのが彼女の特徴で、そのたび俺は頭を抱えることになる。
「いや、別に」
「お困りの様だったので…何か手伝いましょうか?」
「そこにいる男の手伝いしてやってくれますかね、主に下半身の」
おっと口が滑った。
ヅラの顔を見れば、頭に青筋を浮かべていた。
「銀時お前なぁ…」
「私、坂田さんを手伝いたいのですが」
お前ら俺の事大好きか。
仕事なんてとっとと終わらせてやる。
俺は腕まくりをし、キーボードの上に指を乗せた。
だいたい、Aならそんな濃い化粧しなくても勝負できますぜ。
パーマかけすぎ。そんなにくるくるさせてーなら遺伝子分けてやる。
とりあえずあれだ、Aに変わってくれ、頼むから。300円あげるから!!
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お茶(プロフ) - ginさん» 暖かいコメント本当にありがとうございます!私の妄想癖が爆発した作品です...笑アニメ化なんてとんでもない!笑 今連載中の作品も坂田銀時メインなので、ぜひよろしくお願いします!ご愛読ありがとうございました!!ヽ(*´∀`)ノ (2018年9月4日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - そして、完結お疲れ様です!他の作品も頑張ってください!応援しています! (2018年9月4日 21時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - とても面白かったです!一気読みしちゃいました笑笑銀さんおしの自分にとってまじで最高の作品でした!読み終わった時に、あぁ、こんな恋愛してみたいなーなんて思ったり笑笑心が暖まるあったかいお話でした!アニメ化なんないかな?笑笑 (2018年9月4日 21時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - おもしろくて一気読みしてしまいました!! 完結お疲れ様です◎ 心がホッとするような、何かに気付かされるような、そんな素敵な作品だと思いました。これからの作品も楽しみにしています (2018年9月2日 11時) (レス) id: 451abd5f16 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - 暁さん» 心温まるコメント本当に本当にありがとうございます!!実は、書きながら模索してストーリーを作っていくのですが、こうしたら読者も予想できない展開になるはず...で辿り着いたのが高杉元カレでした笑笑他の作品も読んでいただき光栄です!ありがとうございます! (2018年9月2日 3時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:お茶 | 作成日時:2018年6月10日 2時