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花束20 ページ20

あの夜から約2週間が経った。

前のように俺は雑談をしに通いに行くようになったし、Aもめんどくさがらず俺の相手をしてくれた。

そして、常連さんだと話していた土方君とは


「てめぇ、いい加減に諦めろっつってんだろ」


「はぁ!?だから俺はAをそういう目で見たこたぁねぇっつってんだろ!」


「そんなわけないね。銀さんの目は騙せねぇんだよ!!」


この通り、仲良く小声で話し合える仲になった。

眉間にしわ寄せて怒ってる土方君かーわーいーいー。

2人で仲良く言い合いをしていたら、店の前に人影が見えた。

客だと思い、身を端に寄せる。


「A」


は?

その人影は近づき、姿を見せた。

真っ赤な瞳に栗色の頭。

中性的な顔立ちは、嫌味なくらい整ってやがる。

何この子。


「総悟!?帰ってきてたの!?」


その瞬間、Aはその男に駆け寄り、抱きしめた。


ちょちょちょちょ!?!?

ナニコレェ!?


「落ち着いて下せェ、息が出来ねぇでさァ」


羨ましいその男の名は総悟というらしい。

顔には出してはいねぇが、随分と嬉しそうだ。


「で、この人たちはお客様なんですよねぃ。早く離れて仕事、しなきゃですぜぃ」


優しい声音でAをゆっくり自身から離し、頭に手を置いた。

おいおい、んだこいつ。新たに加わったライバルですか。

それとももうライバルでもねぇってか。

チラッと隣を見れば、土方君は平然とした顔で2人の様子を見ていた。

なんでお前は余裕の表情!?なんだよこの空間はよぉ!!

おしとやかで品のあるAが飛び上がって喜ぶ相手だ。まさか、現役彼氏かぁ!?


「あっ、えっと…総悟はこの後どうするの?」


「店の手伝いしやす」


そういうと、彼は店の奥へと姿を消していった。

互いに名前で呼び合い、部屋も共有済み。

やっぱり、そうなのか…。

1人で悲しんでいると、土方君がそっと耳打ちしてきた。


「弟だよ、弟。んな分かりやすく顔に出すんじゃねーよ」


あ?弟?Aに?

知らなかったんですけどおおおおおおお!!!


「すいません…3年前に海外に行ってそれっきりだったのでつい…弟の総悟です」


頬を淡いピンク色に染めて笑うA。

奥から、黒のエプロンを纏ったAの弟、総悟君が現れた。


「姉がお世話になってやす。A総悟です」


美男美女ってコノヤロー。まじかこの姉弟。

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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お茶(プロフ) - ginさん» 暖かいコメント本当にありがとうございます!私の妄想癖が爆発した作品です...笑アニメ化なんてとんでもない!笑 今連載中の作品も坂田銀時メインなので、ぜひよろしくお願いします!ご愛読ありがとうございました!!ヽ(*´∀`)ノ (2018年9月4日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - そして、完結お疲れ様です!他の作品も頑張ってください!応援しています! (2018年9月4日 21時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
gin(プロフ) - とても面白かったです!一気読みしちゃいました笑笑銀さんおしの自分にとってまじで最高の作品でした!読み終わった時に、あぁ、こんな恋愛してみたいなーなんて思ったり笑笑心が暖まるあったかいお話でした!アニメ化なんないかな?笑笑 (2018年9月4日 21時) (レス) id: e17fc6e5e7 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(プロフ) - おもしろくて一気読みしてしまいました!! 完結お疲れ様です◎ 心がホッとするような、何かに気付かされるような、そんな素敵な作品だと思いました。これからの作品も楽しみにしています (2018年9月2日 11時) (レス) id: 451abd5f16 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - 暁さん» 心温まるコメント本当に本当にありがとうございます!!実は、書きながら模索してストーリーを作っていくのですが、こうしたら読者も予想できない展開になるはず...で辿り着いたのが高杉元カレでした笑笑他の作品も読んでいただき光栄です!ありがとうございます! (2018年9月2日 3時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お茶 | 作成日時:2018年6月10日 2時

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