拗らせ王子と純情娘 １ ページ1
〜shp side〜
片手に教科書を持ち、長いまつ毛を揺らしながらスラスラと発音よく英語を話すうちの美人教師。
俺のクラスの担任であり、人望が厚けりゃ生徒からの人気も高い彼女はA先生である。
愛想がよく俺らと年齢が近いこともあり、親しみやすい彼女は生徒からAちゃんと呼ばれている。
「Aちゃーん、上の方消しきれてないよー？」
一番前の席の男子がわざわざ手を挙げて、黒板の上の方を指さした。
「あ、ほんとだ」と呟いたA先生は黒板消しを取り背伸びをして消そうと試みる。
しかし身長が低いため届かず、大の大人だというのにぴょんぴょん跳ね始めた。
クラス中笑いの嵐が巻き起こり、彼女は顔を真っ赤にして怒り出す。
「こ、こら！笑わないの！私だって身長欲しいんだからね！」
「俺が消してあげてもいいよAちゃーん」
「これくらい一人で消せる！」
その後何とかジャンプして届き、綺麗に消すことに成功した。
恥ずかしいのかまだ顔が真っ赤である。
…は？可愛すぎんか？
その様子を一番後ろの席で俺は眺めていた。
マジで可愛すぎる、なんなんあのぴょんぴょんジャンプ。
届かないとか、え？あんた何歳？
はぁ…マジで可愛ええ連れて帰りてぇ。
クルクルとシャーペンを回し頬杖をつきながら彼女を見つめる。
すると見ていたのがバレてしまったのか、A先生は俺に向かって「あぁ！」と口を開けた。
「ショッピくん今先生のことバカにした顔で見てたでしょ！ショッピくんまでからかうの！？」
「え？いや、あー…まぁそうっすね。今度は俺が消す係やりますよ」
「〜〜〜！！もう！授業進めますからね！！」
俺の一言によりまたクラス中が笑いに包まれる。
話しかけられたー、わーいわーい。
そう。
あの身長が低くて髪がサラサラで誰にでも分け隔てなく優しくて美人で愛想が良くて死ぬほど可愛い彼女に
俺は所謂ガチ恋というものをしている。
クラスの中でもクールキャラで名が通っている俺が、まさか大人気先生に恋してるなんて誰も思っちゃいないだろう。
俺を本気にさせたんが悪いわ先生。
告白はされるがしたことは無い、付き合ったことはあるが本気になったことは無い。
そんな俺が初めて想いを寄せた相手である。
絶対に落としたい、俺を好きになって欲しい、出来れば俺の隣にいて欲しい。
日々常にそんな事を考えているが、なにぶん自分からアプローチをしたことが無い人生だったもんで。
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てきとーさん - チヨちゃぁん……チヨちゃんっ！幸せになってくれ… (2021年1月21日 7時) (
レス) id: 2e24d3a77d (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みかげさん» わぁありがとうございます！！泣 チヨちゃん可愛いですよね！？(？) (2020年9月7日 23時) (レス) id: 439e2c470d (このIDを非表示/違反報告)
みかげ(プロフ) - 完結おめでとうございます……！！shp君……君イケメンすぎん！？ってかチヨちゃんかわ……チーノさん羨まし(殴)めちゃめちゃおもろかったです！！ありがとうございました！ (2020年9月7日 17時) (レス) id: 946825ef56 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - 粉みるく。さん» ちょっと見たいというコメを見たので、、、！ (2020年7月13日 23時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
粉みるく。(プロフ) - ば、番外編…w わーいチヨちゃんだぁぁぁぁ！ (2020年7月13日 23時) (レス) id: 091f5a802b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年5月20日 1時
