隣人さん ５ ページ5
頼まれごとなし、押しつけなし。
残業無し！！
いつも通りの時間に終わり機嫌が良かった私は、お酒を煽りに煽った。
気分が良ければお酒の味も良く感じるもので。
「飲みすぎちゃうか…」
私の隣に座ったコネシマくんは苦笑い。
目の前のシャオロンくんはビールをひたすら飲み続け頬を火照らせていた。
「酒弱いやつには分かんねぇよこの美味さが！！」
シャオロンくんの言う通り、コネシマくんはお酒あまり強くないらしい。
…ギャップ萌えというのはこの事だろうか。
可愛いと思ってしまった。
別に飲めない訳じゃないらしく、今日はパーセントが低いお酒をチビチビ飲んでいた。
「Aちゃんってさー彼氏いんの？」
バリバリに酔っ払ったシャオロンくんが蕩けた目でそう聞いてきた。
含んだ日本酒を吹き出しそうになったが何とか耐える。
助けを求めるようにコネシマくんを見れば呆れた顔をしていて。
「酔いすぎやシャオロン」
珍しく気を遣い水をシャオロンくんに差し出した。
なんだか怒っているようにも感じた声音にドキッとする。
「酔ってねぇーし、いいじゃん聞いてもさー。何、これセクハラになるの？」
「いない、ここ数年ずっといません」
ピタリとそう言い切ると空気が一変した。
シャオロンくんは「え、まじ」と目を見開く。
「待って、Aちゃんが付き合ってたやつとかめっちゃ興味あんねんけど。なぁどんなやつ？」
「凡人。それも超がつくほどの」
「それ楽しいの？」
「まぁそこそこに」
「じゃあさじゃあさ」
机から身を乗り出し自分を指さしたシャオロンくん。
ビール特有の匂いが鼻をかすめる。
「俺となら付き合える！？」
その瞬間、シャオロンくんの頭にバシッといい音で手のひらが振り下ろされた。
「いってぇぇぇぁ！！コネシマてめぇ！！！」
「アホか！！！もう帰るで酔っ払いどもめ！！」
飲み会はコネシマくんによって強制的に終了。
シャオロンくんはハシゴしたいと騒いでいたが、コネシマくんが何とか説得して帰らせていた。
残った私たち。
千鳥足で歩き出すと腕を掴まれて。
「そんなんで帰れるわけないやろ、送る」
「い、いいの？」
「別に初めてやないやんけ」
掴まれた腕が熱を帯びていく。
タクシーを呼び二人して乗り込み、彼は私のアパートの住所を告げた。
私が酔いつぶれた時には送ってくれることが多く、スラスラ言えるほど住所まで知られていた。
…本当に変な関係である。
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ろぜ - 軽い気持ちで読んだら大好きになりました！！にやにやが止まりませんね。これからも頑張って下さい！ (6月23日 17時) (
レス) @page50 id: 3f33f1430a (このIDを非表示/違反報告)
ななし - この話すごく大好きです！読んでいてきゅんきゅんしました！これからも頑張ってください！！ (2022年12月12日 19時) (レス) @page50 id: 9bdb69c685 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ - ううううううううううううう！！！！！！！しんじゃう！！！大好きです！！ありがとうございます！！ (2022年3月22日 15時) (レス) @page50 id: 8a217b576f (このIDを非表示/違反報告)
レイ - えrいけどシッマかわえぇぇぇぇ！！！！！！！！！！！ (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 最高かよぉ〜〜〜 (2021年9月1日 18時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お茶
| 作成日時：2020年4月2日 21時
