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箱庭の海1 ページ1

〜銀時side〜

俺は、イケメンである。

世に言うイケメンとは、ハイスペック人間のことを指すだろう。

おう、それ俺だから。

顔はいい、背も高い、運動も出来れば話も上手い。

こんな俺を放っておく女なんていねぇだろ。

つまり俺、坂田銀時は、この十七年間女に不自由したことがない。


「坂田くーん、今日の放課後ひまぁ?」


ほらな、今日もこうしてバカな女が来やがった。


俺は下から舐め回すように女を見定める。

体型は悪くねぇな。

ちょっと化粧は濃いけど、まぁブスではねぇか。


「ひまひまー。なに、俺と遊びてぇの?」


「じゃなきゃ違うクラスまで来ないよォ!じゃ、後で連絡するから!」


そう言って、セミロングの茶髪女は教室を出ていった。

また連絡するって…あいつの連絡先持ってたっけか。

てか誰だあいつ。


女に不自由していない。

まぁ確かにそうだが、それと共に俺は女に興味が無い。

女どもは、俺と身体を重ねられるならいいと思ってる。

一度拒絶した事があったが、かなり面倒なことになった。

だからその日から俺は受け入れるようにしている。

最低だと言われても気にしたことは無い。

だって寄ってくるのは女の方だしぃ。俺むしろ被害者だしぃ。


「また別の女だったな」


飯を食いに自分の席に戻ると、隣の席の土方十四郎が頬杖をつきながら俺を睨んだ。

こいつは俺のクラスの学級委員長であり、俺の嫌いな奴。

嫌味しか言わねぇクソ男だが、こいつも女子人気が高い。


「なぁに、妬けちゃったの?土方きゅん」


「はぁ?何言ってやがんだ変態」


「男はみんな変態だろーが」


「あのなぁ…。てめぇよ、いつまでもそうして女引っ掻き回してっと本当に好きなやつが現れたとき後悔するぞ」


「俺に好きな奴だぁ?ないな、俺女嫌いだもん」


「言ってることとやってることが違ぇんだよハゲ」


んだよ気持ちわりぃな。

何恋愛語ってんだこいつ。


「てか、土方くんも遊べばいいのに。この学校の女子は顔面偏差値高ぇじゃん?意外と楽しいぜ」


「てめぇと違ってバカな女は好きじゃねぇからな。ついでにバカなお前も好きじゃねぇ」


「そーですかそーですか。一生童貞やってろ」


「なっ…!!俺は童貞じゃねぇ!!!」


あーら、そっぽ向いちまった。

…本当に好きなやつ、か。

俺がまともな恋愛するとか

そっちの方が気持ちわりぃ。

箱庭の海2→



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作者名:お茶 | 作成日時:2019年4月10日 1時

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