不器用少女とプリンス様 ページ23
*****
『純粋で真っ直ぐな子に育ちますように。そして…。』
ん…。
私は、気持ちのいい朝を迎えた。
……今の夢…なんだったんだろう。
そして…って言った後…何を言おうとしてたんだろう。
すると、フィーが朝食を持ってきてくれた。
「…うん。おいしいよ。」
「良かったリス！そういえば、曲を持ってきたリスよ！カタリナに合う歌にしてもらったリス！」
「わぁ！…聴いてみるね。」
聴いてみると、私の雰囲気に合った歌だった。
これを…ソロでやるのね。
「歌詞と音程、覚えたけど…。」
「ほ、ほんとリス！？天才リスね！」
「で、でも…私は…。」
「？？？とりあえず、ダンスレッスンリス！」
とりあえず、レッスン室に来た。
「スタート！」
曲が流れ始めるが、私は下手っぴなダンスをする。
その動きの鈍さに、フィーが唖然とする。
これだけで精一杯なのに、歌わなきゃいけないだなんて…。
「ず、随分独特な動きをするんリスね…。」
「下手くそって言っていいよ。」
『下手っぴだったね。』
……！！
この様子を見られてたのか、レッスン室の前には沢山のアイドル達がいた。
『まさか、あの湖の少女が…あんなだったなんて。』
『ボーカルドールのイメージが悪くなるだけよね。』
と、笑われている。
……。
そうよ。そうだよ。
世の中、そんな甘くない。
だって…私は天才じゃないもの。
私は…不器用だもの。
私は…ダンスが出来ないんだもん。
才能で満ち溢れてる中、私だけは…輝くような才能なんて…持っていないから。
泣いちゃダメだよ。
そうよ。人間なんて、所詮こんなもの。
途中から部活に入っても、その子が期待外れの子で、望まれてもないのに入ってきたのと同じよ。
人間なんて……。
大嫌いだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
栗花落 萌(プロフ) - °…*桜*…°さん» ありがとうございます！更新頑張ります！応援のコメントありがとうございます！！ (2019年9月28日 21時) (
レス) id: 0c7ed6b5ed (このIDを非表示/違反報告)
°…*桜*…° - 新作おめでとうございます！更新頑張ってください！応援してます (2019年9月28日 17時) (レス) id: d0bbfea2e0 (このIDを非表示/違反報告)
栗花落 萌(プロフ) - りんりんさん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年6月25日 0時) (レス) id: 0c7ed6b5ed (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 新作おめでとうございます！早速拝見します！更新楽しみです！ (2019年6月25日 0時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
栗花落 萌(プロフ) - yadlz208さん» こんばんは！ありがとうございます！これからも、頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2019年6月24日 22時) (レス) id: 0c7ed6b5ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アリスティー | 作者ホームページ：
作成日時：2019年6月24日 16時
