【ツイステ】なぁ聞いたか？？...あのオネエ、怪力で備品壊したらしい【男主】

◆深紅の暴君−４◆ ページ6

セベク「...ッすまない！」

『え？』



身体を掴まれた瞬間、落とされる、と思った。
そこまで高いわけではないとはいえ、落ちれば骨折は免れないだろう。

とはいえ死ぬわけじゃない...と何とか自分の脳を誤魔化そうとしたけれど、やっぱり駄目だ。
恐怖でぎゅっと目をつむると、セベクの手がわしっと...



『.........は？？？？？』





...私の胸を、掴んでいた。





......ん？？？(混乱)

あまりにも予想外の行動に混乱して、思わず頭が真っ白になってしまった。
...ま、まて一から状況を整理しよう。





・セベクが高く上昇してくれと言ったので言う通りに上昇した

・すまないと謝られて身体を掴まれたので、突き落とされるのかと思った(私を見ていたのもマレウスに害があると判断されていたからだと思ってた)

・何故か胸を鷲掴まれている←イマココ





......いや、は？？？？？？
待て待て待て待て意味が分からない。
謝ったのってこういうこと？？
今からセクハラしますって、そういうこと！！？



『え、っと...？！』

セベク「...むぅ、やはり男なのは間違いない......か...」

『え、性別疑われてたの俺......てか、確認するなら本人に直接聞けやァァァァァ！！！！！』



なんか妙に冷静になってたけどこれはおかしい。
性別を確かめるために人の胸触るって、お前はどこのサイヤ人ですか！！？
女の身体で胸触られたらそりゃ騒ぐけど、男の身体で男に突然胸鷲掴まれたら私じゃなくても叫ぶと思う。

瞬発的に爆発した羞恥心から、セベクの横顔をばっちん！！！と強めに叩いてしまってから思い出した。
そう言えばここ、空中だ。

ぐらりと横に傾いだセベクを慌ててひっつかみ、安全のためにと地面へ急降下。
どさっと音を立ててセベクが落ちると、駆け寄ってきたバルガス先生に「何があった？」と尋ねられてしまい、なんと説明したものやらとついまごついてしまう。



『えっと......その...』

バルガス「かなり高く飛んでいたようだが...怪我をしなくてよかったものの、あまり無茶はするなよ？それとジグボルト......幾ら同性とはいえ、突然人の胸部に触れるのはやめておけ」



あ、見てたんだ。
かぁっと熱くなった顔を隠したくて俯いていると、「災難だったな、だが合格だ」と声をかけてくれたバルガス先生が、私の頭をぐしゃぐしゃと撫でてから他の生徒のもとへと戻っていった。

......えっ、やだ.........大人の包容力凄い(ﾄｩﾝｸ

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