【ツイステ】なぁ聞いたか？？...例のオネエ、どうやら結構いい奴らしい【男主】

◆PROLOGUE−４６◆ ページ2

そのうち目からビームでも飛び出してくるんじゃないか...
有り得ないことだとは理解しつつも、ひょっとしてと思わしめるその眼力。

次第に此方も精神的疲労が現れ始め、『まずい、これ以上気にしないようにしよう』と無理やり脳みそを切り替える。




・



いい加減見るのやめろ。
直接そう言ってやろうかと勇気を振り絞るが、結局できずにため息を吐くのを繰り返す事実に３回目。

...一体何がそんなに気になっているのだか。
僅か数分でガン無視の試みを断念した私は机に肘をつきながら、ぼんやりとした頭でそんなことを考える。



教室に入った時、大半の生徒は私が《入学式で騒いでた頭のおかしいやつ》と気がついたようだった。
その時点で早くも沢山お友達を作ろう計画は頓挫してしまったわけだが、それでもトレイン先生が入室した時点で興味が切り換えられただけまだマシ。

流石に、授業始まってまでそんなガン見してくる生徒は君だけなんだよ、《セベク・ジグボルト》。





とはいえ、彼も一日中私を見るほど暇ではないはず。
愛し(？)の若様のため、学業を疎かにするなど当然できようはずもない...

きっとそのうち飽きるだろう...と、その時まではそう思っていた。



...しかし。













二時限目の錬金術。


三時限目の体力育成。


四時限目の飛行術。


五時限目の占星術。


......そして最後の六時限目、古代呪文語の授業においても。





セベク「...」





セベクが私から目を逸らすことは、終ぞ、一度もなかったのだ。

...あれ、なんだか胃が痛い←











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『─────さて......そろそろかな』





放課後、誰もいなくなった教室内で自習がてらに時間をつぶしていた私は、いい具合に針の動いた時計を見上げて立ち上がる。

...保健室で貰った胃薬が効いてるみたいで一安心。
いやぁ、大勢に見られることには慣れてるけど......私って案外、ストレスが直に身体に響くタイプだったのね。
自分の事にまた一つ詳しくなった、と無理やりポジティブに考えてはみるものの、明日からの本格的な授業のことを思うとまた憂鬱...



『なんだってあんなに...別に、《あの人》にちょっかい出したわけでもないのに』



何か彼の気に触るようなことでもしただろうかと小首を傾げながら教室を出て、真っすぐに足を向けるのは大食堂。

そこで起こる大事件を見届けるべくと、意気揚々(？)向かっている次第だ。

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