【鬼灯の冷徹】第二補佐官は雪女と鬼のミックスです〜肆〜

百六十件目 ページ12

「アレ、鬼灯は？」


閻魔「大熱処に視察に行ったよ」


「そうですか」


閻魔「何か用事でもあったの？」


「はい。一応報告書の確認は終わったので、手伝いをしようかなって思ってたんですが」


閻魔「お疲れ様。昔からAちゃんは仕事が早いよね」


「そうですかね？昔に比べたら早くなったって自覚はありますが・・・」


鬼「大熱処、特に異常はなかったです」


噂をすれば、本人が帰って来た。


「おかえりなさい。報告書の確認終わったんですけど、決算書とかそっちに余ってませんか？」


鬼「あー、数枚余ってますね。お願いできますか」


「はい、大丈夫です」


茄子「あっ、A様って初代第二補佐官なんですよね？」


「ん？そうだけど？」


茄子「イザナミ様の暴走止める事出来たんじゃないですか？」


「あー・・・アレね」


鬼「それは無理な話ですね」


茄子「え、何でですか？」


鬼「彼女もノリノリでいろんな地獄作ってましたから」


「本当にそれだけは申し訳ないって思ってる」


唐瓜「でも、なんでまた？」


「昔の私はとにかく他人が嫌いでね・・・・もちろん幼馴染の鬼灯やお香ちゃん達は例外だよ。
　でも、イジメられてたっていうのもあって周りが信頼出来なくて。むしろ恨んでたかな」


唐瓜「考えられねぇな・・・・今のA様、すっごい良い人だし」


「ありがとう。でも、あの頃は本当に嫌いだったな。
　だから恨みとストレスを地獄にぶちまけてた」


唐瓜「な、なるほど・・・あと一つ疑問何ですけど
　 何でA様が初代第二補佐官に選ばれたんですか？」


「それ良く言われるんだよねぇ・・・・イジメてた奴らに」


唐瓜/茄子((目つきが悪く・・・！？))


「ある奴は「コネ」とか言ってるアホがいたけど、そんなんじゃねぇし。
　普通に実力で勝ち取った位なんだよ。ざまぁ見やがれ、クソが」


鬼「口が悪くなってますよ」


「あ、ゴメン。つい・・・」


鬼「ちなみに昔はこんな口調でしたよ」


唐瓜「マジか！！？？」


「いや、皆に対してじゃないよ。たまーに悪口言う時に使ってたから」


鬼「ある意味怖かったですね。裏表があって。
　 私としては、そういう所も好きですけどね。むしろ全部好きです」


「どうも」


閻魔「ちなみにこの地獄の基礎を一緒に考えた一人なんだよね、Aちゃんって」


「あー、そんな頃もありましたね」

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