【鬼灯の冷徹】第二補佐官は雪女と鬼のミックスです〜肆〜

百四十九件目 ページ1

「でも確かに現代に合わせて定義を広げる案は賛成です。
　他にありませんか？」


獄卒「はい」


「はい、どうぞ」


獄卒「「受鋒苦処」にもう一つ。こういう奴


＿＿＿


妻「アナタ〜、ご飯よ〜〜」


夫「ん〜〜〜〜・・・あ〜・・・南瓜の煮つけかぁ〜〜
　 何か南瓜じゃないんだよなぁ〜・・・・う〜〜ん、正直ガッカリ」


＿＿＿


獄卒「何でもいいって言ったじゃん！！」


思いっきり額を淵にぶつける獄卒。

え、大丈夫？

というか流行ってるのソレ？


「あ〜・・・その気持ちは分かりますね。そういう場合は旦那さんに「何がいい？」
　ではなく、「何なら嫌だ？」と聞いた方が良いですよ」


獄卒「う・・・うぅ・・・そうします・・・」


鬼「皆さん、私怨で言い始めましたね」


閻魔「ははは。ま、でも「受鋒苦処」は改定の余地アリかもね。検討します」


「他に何かありませんか？」


鬼「あ、私からもう一つ。272部署の他に特別地獄として設置されている「弧地獄」ですが・・・
　 今は個性の時代ですから、この地獄をもっと適用して良いと思うのです」


「あ、ソレは確かに・・・」


閻魔「ああ・・・君達が大好きなあの地獄ね・・・・」


鬼「はい。あの地獄を用意する仕事が入った日はまるで遠足の前日の気分なんです」


閻魔「そんな無邪気な心で邪気の塊みたいな地獄考えてるの！？
　 ・・・・うん、まぁこれも検討しとくよ」


初江王「はい。ネット犯罪等の問題が急増していますが・・・」


閻魔「うん、それもね。今検討中」


五道転輪王「ストーカーや児童虐待も専門地獄があっていい数になってきています」


閻魔「そうだね」


お香「衆合地獄には現代では単に「プレイ」ともとれる行為についての地獄がありますが、
　 これは罪なのでしょうか？」


閻魔「・・それは微妙は所だな・・・あ、じゃあ時間なのでそろそろ・・・」


鬼「あ、最後に一つだけ」


「私からも」


鬼/貴「「会議で「検討する」しか言わない奴の舌を抜く地獄があっていいのでは？」」


舌抜きを取り出す鬼灯と私。

そして狂気を感じた閻魔大王。


閻魔「けっ・・・検討改め、即効各部署改善して下さい！！！」


「その為の会議です・・・・以上で定例会議を終わりにします。
　本日はありがとうございました」


これにて、定例会議終了。

百五十件目→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す