アンバランスーＣhangmin sideー ページ24
Aさんにバレる。
俺が東方神起だってこと。
事務所のみんなで飲みに来た店でAさんと偶然会って。
俺の頭によぎったのは、バレたらまずい。この一点だった。
大学生だって信じてて、俺は結局言い出せないままで。
Aさんと俺の関係の中で、俺の立場を危うくするものでしかなかった。
なんとか追い出そうとしても、強引なキュヒョンが席に誘って。
今、あの二人は顔を近づけて真剣な顔をしてる。
チャンミン「・・・・。」
チエル「・・・オッパ？」
俺はあの二人の様子が気になって仕方なくて。
チャンミン「俺、向こうに行ってくるから。」
チエル「私も行く。」
え・・・それはなんとなく。
チャンミン「だめ。」
チエル「・・・なんで？」
不満そうに唇を尖らす。
最近のチエルは、俺に甘えている。
頼って欲しいのは本当だし、守ってやりたい気持ちだって嘘じゃない。
でも・・・これは恋愛感情なんだよな？
自問自答を繰り返してしまう。
チエル「オッパのお友達なんでしょ？
私も仲良くなりたい。」
・・・偽りの彼女と、本命を仲良くさせる？
いやいやいや、ちょっと無謀じゃないか。
ごねるチエルをなんとかなだめて、振り向くと
キュヒョン「ちょっと来て。」
キュヒョンが、Aさんの手を握って
颯爽と個室を出て行く。
・・・え、なんで。
俺は一瞬、思考回路が止まって
二人の出て行く背中を慌てて追いかける。
チャンミン「キュヒョン！！」
キュヒョン「・・・あ、チャンミン。」
廊下で大声で呼び止めた。
Aさんはキュヒョンの背中に隠れるように後ろに回って
二人の手は、強く握り締められたまま。
チャンミン「・・・なに、してんの？」
震えそうになる声は、なんとか隠した。
キュヒョン「もう帰るらしいから。
俺、送っていくよ。」
平然と言うキュヒョンに唖然としていると、Aさんは俺に向かって他人行儀にペコリとお辞儀をした。
送っていく・・・？
その役目は、俺のはずだろ？
沸々と、なんとも言えない感情が胸の中に煮えたぎってくる。
俺は勝手だ。
バレて欲しくないことがある、
隠したいことがある。
それなのに自分の気持ちを優先させて
アンバランスなこの関係を続けたくなってる。
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なお(プロフ) - 環琉さん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！ (2018年9月25日 21時) (
レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
環琉(プロフ) - なおさんこんにちは。いつも素敵なお話ありがとうございます。 (2018年9月16日 11時) (レス) id: 3c1ded918f (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティ(プロフ) - こんばんは。一気に読ませて頂きました。今は亡き彼の墓前で「彼女を貰っていいですか？」って言うシーンには胸打たれました。チャンミンを良く理解しているギュのシーンも楽しかったです。最後は幸せな気持ちになりました。 (2017年6月8日 21時) (レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - なつさん» なっちゃーーん！元気？こちらは元気よ。仕事忙しいっす。相変わらず新作も書くことなく。でも暇だから（笑）見直して修正しちゃう。待たせる時間もドＳだからね。ちょっとずつ。苦しくなる、超重い話が書きたい。最近私病んでるからねw (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - hakuさん» わー！すごく嬉しいです。コメント苦手なのに送ってくださってすごく励みになりました。最近更新ないですが、また現れたらこっそり遊びにきてくださいね。こちらこそいつもありがとうございます！ (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年6月5日 13時
