意識 ページ17
チャンミン「おはようございます。」
A「あ・・う、うん。おはよ。」
あんなに夢中に愛し合ったのに。
翌朝、目を覚ますと彼はもう服を着て帰る準備をしていて。
朝の第一声は敬語のままだった。
いくら割り切った関係とは言え、身体を重ねた以上私は嫌でも意識してしまうし。
裸のままの私はふとんを頭から被るようにして動けない。
チャンミン「・・・？
どうしたんですか？」
A「え・・いや・・別に。」
振り返ったチャンミン君の顔が以前にも増してかっこよく見えてしまって。
一瞬見惚れてた目線を合わせられなくて慌てて逸らす。
ふ〜んって感じの、私を気にも留めてないような顔。
意識して、ドキドキしているのは私だけか。
A「今日は・・・大学に行くの？」
私の質問に、一瞬ピタッと止まって。
チャンミン「・・・今日は、仕事です。」
そう呟いてリュックを背負った。
A「仕事？アルバイトでもしてるの？」
チャンミン「えぇ・・まぁ。そんなとこです。」
ふ〜ん
今度は私がそんな顔をしていると、ジッと顔を見つめてきた。
A「なによ・・？」
チャンミン「・・・別に。」
お互い言いたいことは結局なにも言い出せない。
チャンミン君とする会話はどこか噛み合ってなくて、宙に浮いているような
核心を突かない会話だった。
チャンミン「じゃあ俺、もう行きますね。」
玄関まで送ろうと、ふとんから手だけを伸ばして服を拾い集めようとする。
チャンミン「ここでいいですよ。
そんな恥ずかしいなら。」
呆れたようにベッドに近づいてきた。
A「だ、だって・・・//」
ちゅ
いきなりおでこにキスされてびっくりして固まってしまった。
チャンミン「元気出たみたいでよかった。
また来ます。」
そう言って彼は微笑んで部屋を出て行った。
元気出たのは、あなたのおかげ。
また来る・・って、本当？
次の約束なんて本当に果たしてくれるの？
やっぱり彼には聞けない。
感触の残るおでこを触る。
そう言えば・・・唇にキス。
してもらってない。
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なお(プロフ) - 環琉さん» こちらこそ、読んで頂きありがとうございました！ (2018年9月25日 21時) (
レス) id: 460cbb2093 (このIDを非表示/違反報告)
環琉(プロフ) - なおさんこんにちは。いつも素敵なお話ありがとうございます。 (2018年9月16日 11時) (レス) id: 3c1ded918f (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティ(プロフ) - こんばんは。一気に読ませて頂きました。今は亡き彼の墓前で「彼女を貰っていいですか？」って言うシーンには胸打たれました。チャンミンを良く理解しているギュのシーンも楽しかったです。最後は幸せな気持ちになりました。 (2017年6月8日 21時) (レス) id: 1eac5c6b24 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - なつさん» なっちゃーーん！元気？こちらは元気よ。仕事忙しいっす。相変わらず新作も書くことなく。でも暇だから（笑）見直して修正しちゃう。待たせる時間もドＳだからね。ちょっとずつ。苦しくなる、超重い話が書きたい。最近私病んでるからねw (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - hakuさん» わー！すごく嬉しいです。コメント苦手なのに送ってくださってすごく励みになりました。最近更新ないですが、また現れたらこっそり遊びにきてくださいね。こちらこそいつもありがとうございます！ (2017年3月17日 22時) (レス) id: b5966abb7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なお
| 作者ホームページ：https://twitter.com/630HiTVXQ
作成日時：2014年6月5日 13時
