+++++ ページ7
.
私は昨日のことを話す
ハーツラビュルの友人がそこの寮長に首輪をかけられ、その詫びに渡すマロンタルト作りを手伝わされたと
チョコタルトを作ったのは単にその時の勢いであることも
「そういえば今日なんでもない日のパーティーやるって言ってたなトレイ先輩。
こんなにいい天気なら楽しそう」
「トレイ…?
………ああ、ハーツラビュルの副寮長だかのメガネか」
「そうです、メガネかけた優しそうな感じの」
「ああいうタイプが一番ロクなやつじゃねぇ。
簡単に嘘吐いたりな」
「確かにすごいサラッと嘘つかれましたけど昨日」
「いやそれについてはオレもレオナさんも人のこと言えないでしょ」
「うるせぇ」
エースは今頃ちゃんと自分のとこの寮長にタルトあげて許してもらっているのだろうか
「にしても本当今日はいい天気ッス。昼寝したくなる」
「すりゃあいいだろ」
「レオナさんは毎日ですけどね」
「寝たい時に寝る。常識だろ」
「そんな常識聞いたことないっスよ」
二人のやり取りに私は笑った
この時私は、ハーツラビュルでエースの寮長に許してもらう為に作ったマロンタルトが捨てられていることを知らずにいた
▽▲▽▲▽
昼過ぎにまた私は料理を作り洗い物も済ませて何もすることがなっていた
寮長はいつもの様にベッドでダラダラして、ラギー先輩は特売品の書かれているチラシを見ている
寮長の部屋は寮の中でもとりわけいい立地のところに作られているため暖かな日差しが入ってくる
それを浴びているとラギー先輩が言っていたとおり昼寝をしたくなってきた
心地の良い日差しと気温
瞼が重くなるのは当然とも言える
「………………………」
寮長の部屋で寝るなんてダメだ、と思っているものの私の体は床に倒れ、意識は夢の中へと旅立ってしまった
「ん?」
ラギーはチラシを隅から隅まで読み、ふと顔を上げるとさっきまでそこに座っていた影が横に倒れていることに気がつく
「Aくん?」
具合でも悪くなったかと思い近づいてみると聞こえてきたのは規則正しい寝息
「……シシシッ」
すやすやと眠るAにラギーは笑った
「レオナさん、レオナさん」
「あ?」
レオナはベッドで雑誌を読んでいたが己を呼ぶラギーの声に耳を動かす
「ちょっと来てくださいッス」
「んだよ」
「これこれ」
.
1197人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
江(プロフ) - ちなみさん» ちなみ様。コメントありがとうございます!クソデカボイスでそんなことを言っていただけるなんて!!更新頑張ります!! (2020年6月8日 19時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
ちなみ - 早く二章終わっておじたんとラギー君の親密度爆上げしてほしいです。(遺言) めっちゃくちゃこの作品好きです更新頑張って下さい(クソデカボイス)! (2020年6月8日 0時) (レス) id: 318f1a5b3c (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - シウさん» ありがとうございます!どうぞこれからも楽しんで呼んでください!キーワードの件速攻で直させてもらいました。ありがとうございました(--;) (2020年5月31日 17時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - みおさん» ありがとうございます!こちらこそこれからもよろしくお願いいたします! (2020年5月31日 17時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - 続編おめでとうございます、青エクとクロスオーバーなんて幸せ過ぎます!更新無理がない程度に頑張ってください毎話楽しみにしてます!(偶然気づいただけだったんですが設定キーワードの1つ目に『ラ』が1人多く仲間入りしてるみたいです) (2020年5月31日 17時) (レス) id: 2d935d3300 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:江 | 作成日時:2020年5月31日 16時