いつか必ず燃やしてやる２【ツイステ】

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「お前はコッチだ」

「わっ」



私は寮長に手を掴まれ、そのまま連行されるしか無く、挟むように並ぶ寮長たちに何を言えばいいのかも分からない
困った様に振り返ったらユウやエースたちと目が合った
だから私は"ごめん"と口パクで言えば彼らは片手を上げ、反応した



寮長の部屋に戻り、寮長はソファに寝そべりラギー先輩は洗濯物をたたんでいる



「……寮長なんであんなことしたんです？」

「あ？」

「いつもならああいうの相手にしないじゃないですか」

「気分だ」

「……ユウたちに申し訳ない」



明日辺り、ちゃんと謝りに行こうと私は心に決めた
あとトレイ先輩のお見舞いも



「Aくんてハーツラビュルと仲良いんスね」

「ケイト先輩以外のメンバー、あのシャンデリア事件のメンバーですよ」

「あ、Aくんが無様に巻き込まれたのッスね！」

「全くその通り。無様にも巻き込まれたやつです」



だからかぁ、とラギー先輩は納得していた



「A、腹減った」

「まだご飯には早いですよ」

「なんか寄越せ」

「はーワガママ…」



と、私は言いつつも作っておいた砂肝を出すと匂いにつられてラギー先輩も寄ってきた



「なんだ？こりゃ」

「え、砂肝ですよ。知らないんですか？」

「知らねぇな」

「美味しいのに…王宮じゃ出されないのかな…」

「オレ砂肝好きッスよ〜、美味いッスよね」

「コリコリ感が凄い好きです」



ニコニコと私とラギー先輩は砂肝談義をするも寮長にとっては未知の物だからか、砂肝を見つめている



「寮長、騙されたと思って食べてみてください」

「…………チッ」



舌打ちをしつつ、摘んで口へと放り投げる
咀嚼する寮長の顔は特には変わらない



「………………」



だがまた砂肝へと伸ばされた手に私とラギー先輩は笑った



「美味しいでしょ！砂肝！」

「悪くはねぇ」

「シシシッ！素直じゃないッスね〜。オレも食べるッス！」



結局、この後ラギー先輩と寮長の砂肝争奪戦に発展するんだろうなぁと思いつつ私はまたキッチンへ戻り料理を再開させた



















(ちょ、レオナさん食うの早すぎでしょ！！)

(あ？)

(ホントAくんの料理好きッスね！？オレの残して！)

(食ったもん勝ちだろ)

(ちょっとぉ！Aくんレオナさんどうにかしてくださいッス！)

(そりゃ私に頼むのは違うでしょうラギー先輩…)

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