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「そういうなよ。
お前のメシ代払ってやって学校生活の援助だってしてやってんだぜ?
俺ほど寛大なやつはいねぇな」
「シシシッレオナさんそりゃねぇッスわ」
「うるせぇ」
もう助けてくれ、マレウス様
もしくはリリア様
「…………実父はサタンですよ」
もうこの際なんでもいい、と私は白状した
すると数秒間の沈黙が訪れ、白状したというのになんでこんな空気になるんだと私は居たたまれなくなる
「クッ、ハッハッハッ!
おいおい、こりゃあとんでもねぇ大物がうちに来てたみてぇだな!」
「……………オレの耳壊れたんスかね?
Aくん今サタンって言った?」
「言いました」
「……………………………………マジ?」
「マジ」
お口をあんぐりと開いているラギー先輩に、楽しくて、面白くてたまらないと言いたげに笑い声をあげる寮長
「…サタンって、トレインが全知全能の神にも等しいとかって言ってたような…」
「あいつほど悪魔らしい悪魔いないと思いますけど。
神というより悪魔です、はい」
「まさかお前が魔族のお姫様だったとはなぁ!
はー、こんなに笑ったのはいつぶりだ?」
アイツの娘だからこそ私や兄はいつも首に刀を突きつけられているような状態で生きてきたのに、それをこんなにも笑われると…いい気分にはならない
「A」
「なんですか」
「お前、この部屋にいる時は尻尾出してろよ」
「…………はい?」
「いつもああやって体に巻きつけてバレねぇようにしてたんだろ」
「それは、まぁ」
「俺らには既にバレてんだ。隠す必要はねぇ」
これは、私への気遣いなんだろうか
「………ありがとうございます、寮長」
「だが、お前の異常な量の魔力の謎が解けたな」
「本当ッスよ。
まさかAくんまでお姫様だったなんて驚きッス」
「やめてくださいラギー先輩。
私は悪魔だけど悪魔側に行くつもりはありませんから」
私はこの力を人を傷つけるためではなく、優しいことのために使う
燐と、そう約束したんだ
「ていうか!なんで私の尻尾出てたんですか!
ちゃんといつも通りしまってたのに!!」
とりあえず私はそこが気になったので二人に怒涛の質問返しを行ったのだった
(お前の尻尾の先の毛が見えたからな)
(レオナさんがそれ持って、オレがAくんをひっくり返しながら引っ張り出したんス)
(一体何をしてるんですか人が寝てる間に!!)
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江(プロフ) - ちなみさん» ちなみ様。コメントありがとうございます!クソデカボイスでそんなことを言っていただけるなんて!!更新頑張ります!! (2020年6月8日 19時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
ちなみ - 早く二章終わっておじたんとラギー君の親密度爆上げしてほしいです。(遺言) めっちゃくちゃこの作品好きです更新頑張って下さい(クソデカボイス)! (2020年6月8日 0時) (レス) id: 318f1a5b3c (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - シウさん» ありがとうございます!どうぞこれからも楽しんで呼んでください!キーワードの件速攻で直させてもらいました。ありがとうございました(--;) (2020年5月31日 17時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
江(プロフ) - みおさん» ありがとうございます!こちらこそこれからもよろしくお願いいたします! (2020年5月31日 17時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - 続編おめでとうございます、青エクとクロスオーバーなんて幸せ過ぎます!更新無理がない程度に頑張ってください毎話楽しみにしてます!(偶然気づいただけだったんですが設定キーワードの1つ目に『ラ』が1人多く仲間入りしてるみたいです) (2020年5月31日 17時) (レス) id: 2d935d3300 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2020年5月31日 16時