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千冬 side
「はよ」
「！！場地さんおはようございます！！」
「はよー」
ドアが開いたと思ったら、場地さんだった。
ふわ、と眠そうな顔して出勤する場地さんにはもう見慣れた。
けど、大人な場地さんはいつまで経っても見慣れないような気がする。
「なー場地聞いてよ。千冬がAちゃんのこと何も教えてくれないの！！今日も朝から噛み跡付けて来たのに」
「ハァ。お前らガキの頃から変わらんな」
「んえ？！その頃からいちゃいちゃしまくってんの？！」
チクリ魔一虎くんが場地さんにすり寄ると、場地さんは心底めんどくさい、という顔で返答。
このようなやり取りは結構な頻度でやっているからそろそろ飽きたのだろう。
一虎くんと同じように髪を結び着替える場地さん。
「おー。Aは色々あったもんなー。体育のチラ見合戦にバカな男に変なモン食わされたり」
「まあ全部俺らが返り討ちしたんですけどね」
まだ学生の頃は良かった。俺が近くにいられたし、頼れるAの友達と、場地さんもいたし。
でも、社会人になった今、俺の不安は大きくなっている。
ずっと傍にいられるわけじゃないから、Aと笑い合ったり、肌に触れ合ったり、今日の朝みたいなわちゃっとできることに俺は幸せだ、と感じた。
「んでよぉ、千冬ぅ。俺らのテクは効いたかぁ？」
今度はガシッと場地さんに肩を組まれる。
さっきの一虎くんはすぐに追い払ったけど、場地さんの肩組みは嬉しいからそのまま。
「て、く。」
「オウ。ずーっと焦らして焦らして、相手がヨくなってきたら、やめんの。んで、肝心なとこは触んないまま、周りだけ。そんで、相手が求めてきたら触ってやんの」
朝からの過激な話に、一虎くんは「ぅあー、聞かない聞かない」と言いながら、しっかり聞いている。
俺に色んな情報を教えてくれるのは俺より年上のこの人たちだ。
「や、りましたけど。朝」
「朝、？そんな時間あんだな」
「ちょっと触ってやめました。みんなが焦らすの大事って言ってたんで、そのまま出勤してきました」
その言葉に2人は顔を見合わせる。
どうしてこんな子に、と心配そうな顔で。
「お前その顔してSなのやめろよ」
「ウワーAちゃんかわいそー」
「んえ？！何のことです？！」
「「無自覚こわ」」
.
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なの(プロフ) - しらそさん» ありがとうございます！！！面白い&かわいい&えち目指してるのでそう言っていただきとても嬉しいです！！ (2023年3月20日 19時) (
レス) id: 40952220cb (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - Aliceさん» ありがとうございます！！！ (2023年3月20日 19時) (レス) id: 40952220cb (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - てるさん» うわああ神様（ ; ; ） ありがとうございます…！！！ (2023年3月20日 19時) (レス) @page12 id: 40952220cb (このIDを非表示/違反報告)
しらそ - 面白くてきゅんきゅんする小説が好きなんですが、これはもう好き超えて愛してます！神のような作者様とお友達になれたらどれだけ幸せなんでしょうか把握（？）です！ (2022年2月6日 23時) (レス) @page12 id: 8040e95015 (このIDを非表示/違反報告)
Alice - 続編も拝見させていただきました！これからも更新頑張ってください(*ﾟ∀ﾟ) (2021年9月29日 19時) (レス) id: 6485b8cd5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの | 作成日時：2021年9月12日 8時
