#天然と呼び方 ページ31
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急に二人きりになって何を話したらいいのか分からなくてしばらく沈黙が続く。
...どうしよう、何話したらいいんだろ。なんて思っていると先生が先に話し始めた。
｢A、？何か緊張してる？｣
｢へ、あ、えっと...はい｣
｢そんな気ぃ張らなくて大丈夫だって、な？今まで通りでいいんだよ｣
｢今まで、通り...｣
ニコリと爽やかな笑顔を浮かべる先生を見て緊張が解ける。むしろ緊張してたのが馬鹿らしくなってきたぐらい。
なんて思っていると、先生はチラリと私を見て言う。
｢...なぁ、ほんとに告られたことないの？｣
｢え？あ、はい、ほんとにないです｣
｢そっか...何か嬉しいな、俺が初めてとか｣
そう頬を指で掻いて言う先生がかっこよくてつい見とれてしまう。
私の視線に気付いた先生は不思議そうに見詰め返してゆるりと首を傾げた。
｢なに、？｣
｢あ、いや...かっこいいなと思って、｣
｢お前っ...ほんと、そういうとこだぞ...｣
｢え？｣
顔を手で覆ってぽつりと呟く先生。
何が何だか分かんなくて、私もさっきの先生と同じように首を傾げて顔を覗き込む。
｢せんせ、？｣
｢...その先生って呼び方辞めない？｣
｢へ？｣
｢ほら、一応付き合い始めたわけだし...先生って呼ばれると何か壁がある感じがしてやだ｣
急にそんなこと言われてびっくりしたけど、確かに付き合ってるのに先生って呼んでるのはおかしいか。でもなんて呼ぼう...。
｢...田中さん？｣
｢いや、もっと壁感じる｣
｢じゃあ...みちるくん、とか｣
彼氏らしい呼び方って言ったら下の名前呼びしか思い付かなかった。でも年上だしくん付けで、...って駄目だったかな。
先生は口元を手で隠したまま私を見て言う。
｢...その呼び方やばい｣
｢え、あ、だめですか、？｣
｢いや、駄目じゃない、けど...色々もたないかも｣
｢え、何が...？｣
｢あーもうっ、何でもない！ついでに敬語もなるべくやめろよ、な！｣
｢は、はい！｣
勢いに負けてこくこく頷けば先生は満足そうに笑う。...何か一気に距離が縮んだ気がする。なんて、少し嬉しくなった。
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青龍 葵(プロフ) - まるる。さん» 態々、お知らせして頂き有難う御座います。 (2019年7月7日 17時) (
レス) id: 2dfc35dd30 (このIDを非表示/違反報告)
まるる。(プロフ) - 青龍 葵さん» 移行先は明日投稿してこちらでお知らせするので、もう少し待っててください(>_<) (2019年7月6日 19時) (レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 後、少しで終わっちゃうと思うと寂しいですが、続編などあればと思いながら移行先は何処にあるんでしょうか？ (2019年7月6日 16時) (レス) id: 2dfc35dd30 (このIDを非表示/違反報告)
まるる。(プロフ) - ひるくさん» ありがとうございます！！結構力入れて書いたのでそう言っていただけて嬉しいです...。これからもよろしくお願いします！ (2019年6月30日 16時) (レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
ひるく(プロフ) - 最新話……最新話最高です……ありがとうございます……沢山読み返して胸キュンに浸ってます！これからも応援し続けます頑張ってください！ (2019年6月30日 13時) (レス) id: bbffd7f7da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるる。 | 作成日時：2019年6月16日 10時
