#恋する乙女 ページ14
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文化祭の次の日。昨日までのことが嘘みたいにまた授業が始まる。みんな身体がついていってないみたいで疲れてるのが伝わってくる。もちろん私も疲れてるんだけど。
元々1年の頃は学校サボり気味だったし、2年になってから私だいぶ頑張ってる、気がする。うん、たまには休んでもいいよね。勉強に手が付かないし。
そう自分に言い聞かせ、次の授業をサボることにした。私はひとり保健室に向かう。
｢佐川せんせ、｣
｢あ、Aちゃん。何か久しぶりね。どうしたの？｣
｢確かにそうですね。えーっと、ちょっとサボりたいなって｣
｢正直なのは良いことだけどサボるのは駄目でしょ？ま、最近頑張ってるみたいだし今日は良しとするけど｣
｢さすが先生！｣
佐川先生は優しくて好き。話しやすいし独特の雰囲気が落ち着く。学校で1番人気な先生、だと思う。
私は椅子に座ってお茶を入れてくれてる先生の背中をボーッと眺める。
"...俺がお化け屋敷に行ったのは、Aに誘われたから。他の人に誘われても行ってないよ"
｢っ、｣
ふと昨日言われた田中先生の言葉を思い出す。
いつもより低めの声。距離も近かった。私を見ていた先生の目は真剣そのものって感じで、心臓を撃ち抜かれたように感じた。
...あんなこと言われたら期待しちゃうよ。先生のばか。鈍感。
｢...Aちゃん、もしかして恋してる？｣
｢え！？｣
気付いたら佐川先生は隣に座っていて、キラキラした目で私を見る。
｢何か顔が恋する乙女って感じだったから｣
｢何ですかそれ...合ってますけど｣
｢やっぱり？！なになに、どんな人？｣
ぐいぐい近付いてくる先生に苦笑いを浮かべつつその質問に答える。
｢んー...真面目な人です。優しくてかっこよくて、でもどこか抜けてて、みんなに愛されるような感じの人で...いつも私を助けてくれるんです｣
そう、思い返してみると、私が困ってる時いつも助けてくれるのは田中先生だった。
それを聞いて佐川先生はニヤニヤ笑う。
｢ゾッコンじゃない、いいなぁ、青春って感じで｣
｢あはは...でも、付き合えないんですよ｣
｢どうして？｣
｢...距離が、遠いから、？｣
大人と子供。教師と生徒。
確実に私と田中先生の距離は遠い。自分で言ってて悲しくなってきた。
佐川先生が何か言いたげな表情をしているのを無視して私は先生がいれてくれた紅茶を1口飲んだ。
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青龍 葵(プロフ) - まるる。さん» 態々、お知らせして頂き有難う御座います。 (2019年7月7日 17時) (
レス) id: 2dfc35dd30 (このIDを非表示/違反報告)
まるる。(プロフ) - 青龍 葵さん» 移行先は明日投稿してこちらでお知らせするので、もう少し待っててください(>_<) (2019年7月6日 19時) (レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 後、少しで終わっちゃうと思うと寂しいですが、続編などあればと思いながら移行先は何処にあるんでしょうか？ (2019年7月6日 16時) (レス) id: 2dfc35dd30 (このIDを非表示/違反報告)
まるる。(プロフ) - ひるくさん» ありがとうございます！！結構力入れて書いたのでそう言っていただけて嬉しいです...。これからもよろしくお願いします！ (2019年6月30日 16時) (レス) id: 96c7a89dfd (このIDを非表示/違反報告)
ひるく(プロフ) - 最新話……最新話最高です……ありがとうございます……沢山読み返して胸キュンに浸ってます！これからも応援し続けます頑張ってください！ (2019年6月30日 13時) (レス) id: bbffd7f7da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるる。 | 作成日時：2019年6月16日 10時
