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ヘルメットの彼に連れられ校舎裏に着いた途端、彼が殴りかかってきた。
｢ちょ...！急に何！？｣
｢お前が軟高の頭なんだろ？お前を倒して俺がここのテッペン取るんだよ！！｣
｢わ、私はテッペンなんかじゃ！｣
いくらヘルメットとバットを持ってるとはいえ1年は1年。なるべく怪我をさせないように彼の攻撃を避けていく。
攻撃が当たらないことにイラついているのか、彼の目がどんどん本気になっていく。...勘弁してよ、ほんとに。
｢さっさと倒れろよ女番長！！！｣
｢だから勘違いだって！番長は私じゃなくて他にいるの！！｣
｢じゃあ今ソイツを呼んでみろよ！！｣
そう言われて彼の顔が頭に浮かぶ。最後に見た冷たい目。きっと呼んだって来てくれない、分かってる、けど、一か八かやってみるしかない。
私はしっかりと息を吸い、その名前を呼んだ。
｢三橋くん！！！！｣
｢...ミツハシだぁ？？結局来ねぇじゃねぇか！｣
｢...来るわけないよ、｣
三橋くんはもう、私なんてどうでもいいって思ってるんだから。
涙が溢れて視界が歪む。歪む視界の中、彼がこちらに迫ってくるのが見えた。もう避ける気力もない。
その時、目の前に黒い制服が見えた。
｢てめぇ、女相手に何やってんだよ！！｣
｢何だお前...、お前がミツハシか！｣
｢違ぇよ、俺をあんな卑怯者と一緒にすんな｣
｢い、伊藤くん...｣
現れたのは三橋くん、ではなく伊藤くんだった。2階から飛び降りてきたらしい。なんてかっこいい登場の仕方なんだろう。
｢伊藤だぁ...？お前には用ねぇんだよ！！さっさと失せろ松ぼっくり！！｣
｢うるせぇ！！！｣
そう言って伊藤くんはヘルメットの上から顔を殴る。それだけで彼は倒れてしまった。...弱。
｢松ぼっくりって！！初めて言われたわそんな事！こんな尖ってねぇし！！尖ってれば何でもいいと思うなよ！！！｣
｢い、伊藤くん...助けてくれてありがとう、ごめんね｣
｢いや、大丈夫だけど...Aちゃんも大変だね、変な奴に絡まれて｣
｢まぁ...それより三橋くんは？｣
｢まだむくれてる｣
その答えにガッカリして小さくそっかと呟く。
その時、伊藤くんが地面に倒れた。
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ソウ - はじめまして！ソウです！読ませていただきました！めっちゃ面白かったです！これのおかげでまた今日から俺は大好きになりました！ありがとうございます！！( ≧∀≦)ノ (2019年8月21日 20時) (
レス) id: 8344a9dd37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるる。 | 作成日時：2019年4月30日 14時
