金髪パーマで卑怯な彼氏。【今日から俺は!!】 (ページ34)

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結局2人が学校に戻ってるくることはなくて、理子ちゃんと一緒に下校した。

大丈夫かな、さすがの2人もあれだけの人数に追われたら怪我の一つや二つしてるに違いない。無理はしてほしくないのに、なんて思いながら1人で登校していると、ぽんぽん肩を叩かれた。

｢っ、み、三橋くん...｣

｢何1人で歩いてんだよ、危ねぇだろ｣

｢だ、だって昨日大変そうだったから。私が一緒にいたら迷惑掛けちゃいそうで...｣

そう言えば三橋くんは分かりやすく不服そうな表情を浮かべて溜め息をつく。

｢別に迷惑なんて思わねーよ。彼女守るのは彼氏の役目だろうが。変なとこで遠慮すんなっていつも言ってんだろ？｣

｢うぅ...ごめんなさい｣

｢ん、よろしい。早く学校行くぞ｣

ぎゅっと手を握ってそのまま歩き出す三橋くん。さり気なく手を握る三橋くんに驚きながらもその隣を歩いて学校に向かった。

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学校に着くや否や私は椋木先生に捕まり職員室に連行された。三橋が危ないだの女の子なんだから君も少しは危機感を持って行動しろだの分かりきったことを言われて逃げるように職員室を出る。

...何だったんだろう。やっぱり先生達も焦ってるのかな。急に変な事言うぐらいには。

そう思っていると前から理子ちゃんが走ってきた。

｢A、大変！！！｣

｢え、何？｣

｢三ちゃん達が、開久に殴り込みに行くって...！！｣

え？、と情けない声が漏れる。

何があったのかは知らないけどそんなの無茶だ。どうやら今井くんと谷川くんを連れていくみたいだけど、それで叶うような相手じゃないはず。

｢A、私達も行くわよ。軟高のツッパリみんな集めて！！｣

｢う、うん！行こう！！｣

理子ちゃんの言葉にしっかりと頷き、私達はツッパリを集めるべく校舎内を走り回った。

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