フィールド237 ページ13
ルールをディーノさんとロマーリオさんに説明し、タイマーの画面になった携帯を2人に預ける。
貴方「そんじゃ、まあ…やりますか」
トンファーを取り出し、へらりと笑う。
その途端、彼は口角を釣り上げて私へと攻撃を繰り出してきた。
なんだかんだでヒバリン、強くなった気がするなあ…。
ヒバリンの攻撃を避け、受け流しを繰り返しながらふと思う。
原作のヒバリンと今のヒバリンだったら、どっちが強いんだろう…?やっぱ今のヒバリンかな?
雲雀「随分と余裕だね」
貴方「そう?結構精一杯よ?」
まだだ。
雲雀「嘘。考え事をしている顔だったよ」
貴方「気のせいじゃないかなあ?」
まだだよ。
雲雀「…むかつく」
貴方「まあまあ、そんな怒んないでよ」
タイミングをしっかり見計らって。
雲雀「…目の前のこと以外、考えられなくしてあげる」
じろりと私を睨みつけ、攻撃のスピードを上げてきた。
攻撃の重みも少し加わった。
しかし、そのスピードとパワーが持続されるはずもなく、時間が経つに連れて少しずつ落ちていった。
今だ。
私はトンファーを瞬時に投げ捨て、体重を足に乗せる。
そして、その蹴りは狙い通り顎へと打ち付けられた。
ディーノ「恭弥!!」
貴方「大丈夫ですよ。ヒバリンはそんなヤワじゃないし、加減は考えてますから」
ヒバリンの名前を叫ぶディーノさんに、安心させようとそう伝えて笑みを浮かべる。
驚愕、不安、そして恐怖。
そんな表情を浮かべる彼の顔は変わる気配を見せなかった。
まあ、教え子が脳震盪になったら誰でもそうか。
あ〜あ、痛そう。
頭を抑えてふらつきに耐えるヒバリンを横目に、他人事のように思う。
その途端、彼はトンファーを私へと投げつける。闇雲に投げたかと思えたそのトンファーには棘が出ていた。
咄嗟に反応したものの、私の頬を掠めてフェンスへと引っかかった。
頬に鋭い痛みを感じ、手の甲で触れる。
見ると血が付いており、さっきの棘で怪我をしたことに気付いた。
やっぱり仕込みトンファーだと攻防の幅が広いなあ…。
貴方「って、ああ!私の無傷連勝記録が…!!←」
雲雀「馬鹿なこと言ってないで続けるよ」
こちらの返事も聞かず、間髪入れずに攻撃をしてくる。
どうしようかな…。
少し迷いながら、ディーノさんとロマーリオさんを盗み見る。
ここで一旦切って、2人から意見をもらってもいいけど…。ヒバリンが絶対嫌がりそう←
まあいっか←
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作者名：クレヨン | 作成日時：2020年9月21日 5時
