フィールド217 ページ41
貴方「ヒバリン、それ何?」
「仕事人間だなあ」と決して声に出すことはなく、いつも通りヒバリンの正面にあるソファに深く腰かける。
すると、ヒバリンが書類を見ながら片手で何かを弄っているのが目に入ったのだ。
特に何も考えず、よく見えないから本人へ聞く。
すると、彼自身も知らないと答え、それを私へ見せた。
雲のマークが刻まれた、歪な形をしたリング。
それは間違いなく雲のハーフボンゴレリングだった。
その時、応接室へ近付く珍しい人物の気配がした。疑問に思って扉の方へと視線をずらす。
ヒバリンも私が一点を見つめていることが気になったのか、ゆっくりと一緒になって扉を見た。
ディーノ「お前が雲雀恭弥だな」
それから程なくしてノックもなしに入って来たのは、さっきから気配を感じていたディーノとその部下1名。
誰かと問うヒバリンに対し、私はお久しぶりですと声をかけた。
雲雀「知り合い?」
貴方「リボーンの知り合いで、そこから知ったの」
ディーノ「あと、ツナの兄弟子でもあるな。
今日は雲の刻印のついた指輪の話がしたくて来たんだ」
雲雀「ふーん、赤ん坊の…。じゃあ、強いんだ。
僕は指輪の話なんてどーでもいいよ。あなたを咬み殺せれば…←」
ヒバリンの言葉に、ディーノさんは下を向いてから再度ヒバリンの目を見る。
そして、「その方が話が早い」と鞭を構えて挑発的に笑う。
ヒバリンも久々に面白そうな人と戦えると思って、珍しく小さく笑ってトンファーを構えた。
まあ、"笑う"っていっても微々たる物だけどね←
貴方「屋上?」
雲雀「うん。何かあったら来て」
貴方「はいは〜い」
3人に手を振って、私は今日も相変わらず山積みになっている仕事に取り掛かる。
私もそこそこな社畜な気がするな←
つか、この仕事量1人ですんのか←
……哲ちゃん呼ぼっかな…←
あ、"哲ちゃん"は草壁哲矢のことだよ←
哲ちゃんの方が可愛いじゃん?←
貴方「まあでも…ヒバリン、新しい相手ができて嬉しそうだったからな〜。
止めるに止めれないか…。ね〜、サカモトさん♪」
左肩に乗っているサカモトさんを弄りながら呟く。
勿論、サカモトさんには言ってる言葉なんて通じないから返答はなく、持っていたスカーフを捨てて私の指で遊んでいる。
……おい、今甘噛みしたな←
まあ、流血するまでじゃないからいっか。
私は哲ちゃんにヘルプを要請してから、シャーペンを取り出して仕事に取り掛かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 571人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪女(プロフ) - 久しぶり……(´；ω；｀) (2020年7月30日 19時) (
レス) id: 5f901ff6dd (このIDを非表示/違反報告)
クレヨン(プロフ) - 雪女さん» ありがとうございますうううう(´；ω；｀)こんな更新頻度の遅い作品をお待ちいただけているだけでなく、そんなにも好いていただけるなんて…！本当にありがとうございます！！今後もよろしくお願いしますよろしくお願いします_(._.)_ (2020年7月26日 23時) (レス) id: a4b8bb2401 (このIDを非表示/違反報告)
クレヨン(プロフ) - aoilovexanxusさん» ご指摘ありがとうございます！！変なミスをしてました…(^_^； (2020年7月26日 22時) (レス) id: a4b8bb2401 (このIDを非表示/違反報告)
aoilovexanxus(プロフ) - クレヨンさん» 192から205では (2020年3月29日 14時) (レス) id: 6a6a043b0a (このIDを非表示/違反報告)
雪女(プロフ) - きゃあああ！更新だああああ！ありがとうございます！やっぱり好きですわ〜 (2020年3月27日 21時) (レス) id: 5f901ff6dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クレヨン | 作成日時：2020年2月13日 10時
