フィールド138 ページ9
時計の秒針が進む音と、カリカリとペンを進ませる音が耳につく。
それをかき消すかのように、冷房の稼働音が低く唸る。
そんな中で私は肘をつき、黙々と仕事をこなしているヒバリンを見た。
雲雀「…何」
貴方「人間って何かご褒美がないと頑張れないと思うんだよね」
雲雀「要は疲れたってこと?←」
貴方「うん☆←」
溜息をつきながらも「少し待って」と言って、机の引き出しを開けた。
そして中を少し見つめてから、何も取らずに引き出しを閉めた。
雲雀「やっぱりやめた。
今日並盛神社である夏祭りで何か買ってあげる」
貴方「え!夏祭り?!」
やった!何買ってもらおうかな〜。
…いや、ちょっと待てよ?
貴方「ヒバリンって夏祭りとか行くの?!
群れるの嫌いなのに?!」
雲雀「うん。ショバ代を集めにね←」
貴方「…何?ヒバリンの家ってヤーさんなの?←」
雲雀「違う。華道の家元だよ←」
貴方「…突然変異?←」
雲雀「馬鹿にしてるの?殺すよ?←」
貴方「さぁて!あとちょっと頑張ろ!!←」
これ以上言うと本当に怒られそうだから、そろそろちゃんと仕事をすることにした。
にしても、夏祭りか…。久々に行く気がする。
思った以上に楽しみらしく、終始口元が緩んでいた。
それから2人で黙々と、時には茶番を挟みながら仕事をこなしていき、神社に着いた頃には18:30を回っていた。
貴方「お祭りお祭り〜☆」
雲雀「ショバ代を集金するついでだからね」
貴方「はいは〜い!あ、射的だって!!←」
雲雀「…後でね」
「やった」と言って思わずガッツポーズをする。
言質取ったかんな!←
それからは1店舗ずつ回ってショバ代を集め、出さない店は潰すと言う風紀を超えた活動をしていた←
いやだって、もうやってることがヤーさんじゃん←
あ、ちなみに私は久々の祭りを満喫しまくってるよ☆←
言うて、ただ集めたショバ代を首かけタイプの「並盛中風紀委員会」って書かれた募金箱に入れて管理するだけだし。
まあ、こんなんが募金だったらたまったもんじゃないけどね←
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クレヨン(プロフ) - 鈴さん» ありがとうございます｡°(°´∀`°)°｡亀並の更新速度ですが、今後ともよろしくお願い致します!! (2020年2月26日 19時) (
レス) id: a4b8bb2401 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 遅めかもですが、続編おめでとうございます!いつも、楽しく読ませてもらってます。更新頑張って下さい! (2020年1月13日 14時) (レス) id: 1e0ed71094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クレヨン | 作成日時：2019年12月23日 12時
