甘いコーヒーを君に (ページ1)

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木の香り、日の光、温かい空気

深呼吸すると体に染み渡るようで気持ちが良い

聞こえてくるのはパソコンのキーボードを打つ音や本のページをめくる音、談笑する声や笑い声

お砂糖を入れたコーヒーを飲んで、ナッツが乗ったスコーンをパクリ

家から歩いて10分程度のこの場所
一ヶ月前にオープンしたばかりのこのカフェが、わたしにとって憩いの場になるのは決まっていたも同然で。

ゆっくりコーヒーを飲むために来ることもあるけれど、今日はパソコンとペンとノートを広げて残っている仕事を片付けなくちゃ。

ノートとにらめっこしながらキーボードを叩いていると
不意に頭上から聞こえたのは、低くて優しい聞き慣れた声

『また甘いもの食べてる』

彼とはこのカフェで知り合った。

「おはよう、チャンギュン」