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… f side

深「そういえば照になんでって言われてたけど、どういうことなの？」

『ん？あぁ、普段アイドル誌のメイクなんです、私。そこでTravis Japanの担当を』

深「そうだったんだ？トラジャ担当ねえ。撮影バラバラだから会わないもんね。どうりで会ったことないわけだ」

『アイドル雑誌のメイクに移ったのも最近なんです。元々企画編集だったので現場に来ることもなくて。今日みたいに小野さんのヘルプに入ることはありましたけど』

深「小野さんがいつも自慢してる後輩ってAちゃんだったのねぇ。企画なのにメイクになったの？」

『自慢されてたんですね…。現場の方に転換したのはまあ色々と紆余曲折…』

深「ふーん、そっかそっか。でもこうして出逢えたのは良いことよね」

『そうですね。これからまた関わる機会がもしかしたらあるかもしれないですもんね』

深「そ、だから俺は会えて嬉しいよ」

『成る程…、深澤さんがモテる訳が分かりました』

深「え？」

『いいえ、何もないです。…はい、出来上がりです』

深「おー、イケメンじゃん俺！」

岩「うっせえよ」

『照くんも格好良いね』

岩「ん、ありがとう」

クシャッとAちゃんの頭を撫でる照。

それにまたふわっと笑う彼女。

それと同時にチクリと痛む胸。

いやいや、まさかな。

一目惚れなんて、有り得ない。