「Yuki」 (ページ37)

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今日朝起きて思ったこと。

お腹が痛い。

一人暮らしのこの家で、
頼ろうと思えば頼れる友達も居るものの、
今日も変わらず、大学もバイトもある。

きついかなあ。

取り敢えず薬…。

ベッドのサイドテーブルにある引き出しを開けて
痛み止めを取り出す。

いつものごとく寝る前に置いておく水が役に立つ。

「あー、今日きつい」

昔からめちゃくちゃ重い訳ではないけど、

時々来る激しい痛み。

時々だからこそ慣れていないのもあって
必要以上に重く感じる。

準備しなきゃ。

重い腰を上げて軽く化粧もして、時間になれば家を出る。

ガヤガヤと賑わう大学に着けば

いつもの定位置に康二の席を取ってその隣に座り机に突っ伏す。

・「A〜、おはよ。って大丈夫？」

「おはよ。大丈夫、いける」

・「すっごい顔色悪いけど…」

心配してくれる友達に
これ以上の心配をかけないように笑う。

「薬飲んだから平気。ちょっと始まるまで寝てるから起こして欲しい」

・「おけおけ、寝ときな。起こしてごめん」

「全然、ありがと」

優しい友達を持ったもんだ。

10分くらい寝て

隣に座る友達はちゃんと授業の前に起こしてくれる。