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すっごいな…。
予約のお客様を迎え入れてからは忙しなく動く私達。
19時台は全席埋まっていて。
忙しくない時は真ん中の2席を空けてゆとりを取るカウンター。
そんな普段は4席しか使わないカウンターも今日はフル活動している。
カウンター6席は照くん、
個室2つは翔太くん、
テーブル2つはラウちゃん
たったテーブル席をひとつ任せられただけの私。
それだけなのに、教わったことをフル回転して思い出す頭の疲れと慣れていないこともあって軽く頭はショート寸前。
my「Aちゃん、大丈夫？」
「大丈夫、です！」
my「テーブルのフル初めてだもんね」
「あはは、凄いですね皆さん…」
my「まあ、社員は当たり前だけどね」
「私も頑張らないと」
mk「A、さっきから水分取ってへんやろ。これ飲み」
そう言って手渡されたのは雪のデザインが施された茶色のお洒落なグラスに入った白い飲み物。
康二からグラスを受け取って少しだけ口をつけると
口の中には甘い味が広がる。
「え？カルピス…。普通水とかじゃ無いの…？」
my「あー、うちなんでも飲んでいいのよ。ノンアルなら」
「あまりにもホワイト企業過ぎません…？」
my「それが売り」
mk「あ、それとそろそろふっかさん来るからちょっと楽になるで」
ほらっと見せられた携帯に
［忘れもんしたから20時に行くわ］
との連絡。
え？これ、
「ふっかさん忘れもの取りに来るだけじゃ…？」
my「あー、この忙しさ見たら、仕方ねえから入ってやっかーとか言うよ。あの人」
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作者名：ほたる | 作成日時：2021年7月17日 22時
