PROLOGUE - end & EPISODE1 - 0 ページ9
ヴィル「ほんっっっとに!こんな時間まで出歩いて何考えてるのかしら!?──ああ、もう戻らないとストレッチの時間に間に合わない……仕方ないわ」
魔法で紙とペンを出し、サラサラと文字を綴る。それを籠の中に添え、玄関先に籠を置いて帰ろうとしたアタシに、ルークが「直接渡さなくていいのかい?」と問い掛けた。
ヴィル「ええ。大切なルーティンを崩してまでする事じゃ無いわ。そこまでお人好しじゃ無いの、アタシ」
よく考えれば学園に通うわけでは無いのだから、今すぐに会って話さなくても、この約束事だけちゃんと守らせれば そこら辺のじゃがいも達に早々に女だと気付かれる心配は無いだろう……それに多分あの子なら、このカードを見れば明日にでもアタシに会いに来る気がする。
「帰るわよ」とルークを促し、月明かりで光る道を辿り 帰路についた。
──その翌日の早朝。学園長からの、Aとグリムの特別入学の知らせを受けたヴィルの叫び声が、ポムフィオーレ寮内に轟く事をまだ彼らは知らない………
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プロローグやっと終了しました…( ;ᴗ; )
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
次章も引き続き、よろしくお願いします!
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綺麗に手入れされた庭園を
慌ただしく、トランプ兵が駆け回る
「急いでバラを赤く塗るんだ」
「急がなきゃ花がしぼんじまうぞ」
「急げ急げ バラを塗り残してるぞ!」
赤いペンキが草木や芝に飛び散る…
その光景を 私はぼんやりと見つめる
『バラを……塗る?』
ああ、そういえば──、
そんな事をする人たちの話しを
どこかで聞いた事があるような…
「なぜ白いバラを赤く塗るの?」
青い瞳の女の子が訪ねた
「え?」
「どうしてかって─実はな、」
「間違って白いバラを植えてしまったんだよ」
「女王様は赤がお好きだ 白なんて首になるよ!」
「そうなの?」
「そうとも だから俺たちはバラを塗るのさ」
そう言い残し、トランプ兵は
白いバラを探して また 駆け回りだした
『……そういえばここはどこだろう?』
トントン、と 何処からか、
ノックの音が聞こえる──…
EPISODE1 【真紅の暴君】
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ぬ(プロフ) - 平凡な人さん» コメントありがとうございます(*^^*)楽観的でちょっと抜けてる監督生ちゃんと、愛重めのユウくんの今後も楽しみにして頂けると嬉しいです! (2022年7月29日 18時) (レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» お返事遅くなりすみません!こちらこそいつもありがとうございます!(ᵔᴥᵔ) (2022年7月29日 18時) (レス) @page36 id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - ぬ、主ちゃんがかわゆいッッ!!ユウくんが出てきたのにはびっくりしました!ヤンデレ…ですかね?いつもありがとうございます!次も楽しみに待っておきますね!更新お疲れ様です! (2022年7月29日 15時) (レス) id: 5666188338 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - お知らせ了解です!いつもありがとうございます! (2022年7月25日 21時) (レス) @page36 id: 1b74a0ce77 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» いつもありがとうございます(*^^*)コメント頂けてとても励みになります!来週も更新出来るように頑張ります! (2022年6月10日 17時) (レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬま | 作成日時:2022年4月18日 10時