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急に先輩の胸ぐらに掴みかかったもんだから、2人が慌てて止めに入った。エースに後ろから羽交い締めにされ、トレイから引き離される…

『離してよ!?私はこの人に聞きたい事があるの!!』
エース「いてて!ちょ、暴れんなって!」

デュースが私の代わりにトレイに詫びてくれているのが目の前で見えているのだが、今は何故止められたのかが脳が理解出来ず、引き離された苛立ちで、背後のエースを振り払おうと必死に足掻いた。

「なんだ?」
「喧嘩か!?」

近くに居た数名の生徒が、騒がしさに何事かと近付いてくる。すかさず ケイトが分身と共に前に立ちはだかり生徒達が来るのを阻止する。

ケイト「違う違う!なーんも無いから、みんなあっち行ってね〜!

…ちょ、トレイっ!リドルくんに見つかるとヤバいし、とりあえずその子どうにかして!!」
トレイ「そうだな…」

ケイトとコソコソと話すのを終えたトレイは、こちらに近付いてくると、「俺に聞きたい事があるのは分かったから…とりあえず少し落ち着け」と、ペンを私に向けて言った。
すると、その瞬間─、

『………あれ?』

スッと、身体中の昂りが治まった。
吐きそうなくらいに酷かった頭痛も無くなり、頭がスッキリしている………私、さっきまで何であそこまで必死になってたんだ?と、呆然とその場に立ち尽くした。

エース「……なんの魔法かけたんスか?」

エースは大人しくなった…というよりか、先程までの必死さが全て無くなってしまった抜け殻の様なAから恐る恐る身体を離し、その急激な変わり様に、不審がりながらトレイに聞いた。

トレイ「少し興奮を抑えただけだよ」

そう答えた後に、「危険な魔法じゃないさ。だからそんな怖い顔で睨まないでくれ」と眉を下げて笑った。

私は、そんな彼に、おずおずと近付く。

『あの、クローバーさん。私、少し頭に血が上りすぎてたみたいです…乱暴な事して、すみませんでした……』

頭を下げて謝り、同じ様にケイト、エースとデュースにも迷惑をかけた謝罪をした。

エース「お前マジで迷惑すぎ」

『ゔっ…ごめん…』

デュース「エース!直球過ぎるぞ!…まぁ、急に先輩に掴みかかるなんてお前らしく無い気はするが」

トレイ「それだけ必死になって聞きたかった事があったんだろ。手荒なのは良い事とは言えないがな」

『はい…』

ケイト「あーあ。胸ぐら掴まれてるトレイくんなんて、めちゃくちゃレアなのに撮るの忘れたぁ〜」

トレイ「それは残念だったな」

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(プロフ) - 平凡な人さん» コメントありがとうございます(*^^*)楽観的でちょっと抜けてる監督生ちゃんと、愛重めのユウくんの今後も楽しみにして頂けると嬉しいです! (2022年7月29日 18時) (レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - おれんじさん» お返事遅くなりすみません!こちらこそいつもありがとうございます!(ᵔᴥᵔ) (2022年7月29日 18時) (レス) @page36 id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - ぬ、主ちゃんがかわゆいッッ!!ユウくんが出てきたのにはびっくりしました!ヤンデレ…ですかね?いつもありがとうございます!次も楽しみに待っておきますね!更新お疲れ様です! (2022年7月29日 15時) (レス) id: 5666188338 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - お知らせ了解です!いつもありがとうございます! (2022年7月25日 21時) (レス) @page36 id: 1b74a0ce77 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - おれんじさん» いつもありがとうございます(*^^*)コメント頂けてとても励みになります!来週も更新出来るように頑張ります! (2022年6月10日 17時) (レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぬま | 作成日時:2022年4月18日 10時

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