【ツイステ】せめて良い夢が見れますように【３】

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目の前に立つAをまじまじと見つめる。
……なんか、昨日より若干身体つきが良くなってる気が……？…でももうオレにはAが女にしか見えねぇ……！

エース「な、なぁ。お前ってさ、」
『なに？』

エース「…お、…おん……」
『おん？』


女なの？って早よ聞け！！オレ！！


エース「おん………

………ボロ寮でゴースト見た事ある…？」

なんでだよ！
と、自分でツッコミそうになった。

問われたAはキョトンとしていたが、直ぐに『…あぁ、もしかしてエースも悪戯された？』と眉を下げながら答えた。

エース「え゛？マジで居んの…？」
『うん。私もここに来て直ぐの時驚かされたよ。此処、悪戯好きの幽霊が何体か住み着いてるみたい』

え？じゃあ昨日の出来事はやっぱゴーストの仕業なワケ！？此処にオレを運んだのも、そいつら…？夢オチじゃなくて？

って事は…コイツ、マジで……
ソファから立ち上がり、Aとの距離を詰める。

エース「……A」
『え、ちょ…何！？近いし顔怖いよ…！』


エース「お前って、女なの？」
「遅いぞエース!!いつまで待たせるんだ!!!」

バン！！！と勢いよく開かれた扉の音と馬鹿みたいな大声に、オレの声は掻き消された。

『デュース！呼んでくるって言ったのに遅くなってごめん。ちょっと話してて…』
デュース「いや、Aが謝る事じゃ無い。こちらこそ、ウチの寮生が世話になって申し訳ない」

放心していると、デュースと話していたAがこちらに向き直し『ごめん。デュースの声が被って聞こえなかったからもう一回…』と。

エース「あー…また後でいいわ…」
『そう？』

すると Aはそのまま、『じゃ、私もグリム起こしてくるね』と談話室を後にした。


エース「……お前、タイミング悪すぎ」
デュース「は？
…それより。他の寮生から話は聞いたぞ。寮長のタルトを盗み食いして首輪をはめられるとは……
お前、相当バカだな」

エース「うるっせ！お前にだけは言われたくねー！
……ところで、寮長、まだ怒ってた？」

デュース「そうでもない。すこしイライラしている様子で起床時間を守れなかった奴が……
３人ほどお前と同じ目にあってたくらいだ」

エース「全然そうでもなくねぇじゃん！めっちゃ怒ってるじゃん！」


はあぁ…謝りに行くの気ぃ重……
ま、Aも付いてきてくれるって言質取ったし？パパッと謝って、首輪取ってもらお。

Aの事は、また後で聞けばいいや。

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