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グリム「おい A…エース、固まっちまったゾ…」
『……ハッ!?』
グリムに言われ、勢いでキツめの言葉が口から飛び出てしまった事に気付いた時には、エースの挙動は完全に停止してしまっていた……
冷静になった今なら分かるよ…?エースが冗談で「部屋に泊めてよ♡」なんて、言ったって事くらい…でも急に言われたらさあ…!誰だって驚くでしょ!?
………え?言葉は時に人を傷付ける凶器になるって……?知ってるわ!!!だから今焦ってるんでしょーが!!!ごめんねエース悪気は無かったのよ信じて!!!!
この間、約1秒。
脳内が荒ぶるのとは真逆に、私はと言うと…『エ、エースくん…あの……』と、止まったままのエースに声を掛けるのがやっとだった。
声を掛けると エースも直ぐにハッ…と我に返り、そのままプルプルと肩を震わせ始めた。
エース「そ…そんな拒否しなくてもいーじゃん!!傷付くんですけどぉ!?」
涙目の彼にすぐさま謝る。
『ほんとごめん…!急に言われたから、本音がつい……あ、』
グリム「あーあー…」
口を塞いでももう遅い……エースは「オーバーキルやめろ!!」と、悲しそうに叫んだ。
疲れている所為か、頭が上手く回らず 喋る度にエースを傷付けてしまう…口を塞いだまま、ごめんねエース…と心の中で深く謝った。
グリム「悪りぃが、部屋はオレ様とコイツで定員オーバーなんだゾ」
私の代わりにグリムが腕を組みながら説明をすると、エースは「ちぇ。ケチ!」と、子供のように悪態をついた。
そんな2人の様子を見ながら、おずおずとエースに声を掛ける。
『そんな訳で…申し訳ないけど、今日はソファで我慢してね…』
彼はブスっとした顔でこちらをチラリと見ると直ぐに視線を逸らした…ああ、怒ってるなぁ……
そのままドスドスと床を鳴らして歩き、ソファに飛び乗った。
エース「いいですよ〜!1人寂しく談話室のソファで寝ますよーだ!おやすみッ!!」
ソファの座面に顔を埋めながら大声で言い、もう喋りかけるなオーラを放つ。
グリム「ふぁ〜あ…オレ様たちも寝るゾ」
『そうだね…』
先に2階へと向かうグリムに返事をし、その前に…と、先程寮内をまわっていた時に部屋から持って来ていた毛布をソファに掛ける。
『さっきはごめんね。コレ…使ってね……
私たちの部屋、廊下の階段登って直ぐの部屋だから 何かあったら起こしてね』
そう言い残し 談話室を出ようとすると、ボソリと「ありがと…」と礼を言う声が聞こえてきた。
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ぬ(プロフ) - 平凡な人さん» コメントありがとうございます(*^^*)楽観的でちょっと抜けてる監督生ちゃんと、愛重めのユウくんの今後も楽しみにして頂けると嬉しいです! (2022年7月29日 18時) (レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» お返事遅くなりすみません!こちらこそいつもありがとうございます!(ᵔᴥᵔ) (2022年7月29日 18時) (レス) @page36 id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - ぬ、主ちゃんがかわゆいッッ!!ユウくんが出てきたのにはびっくりしました!ヤンデレ…ですかね?いつもありがとうございます!次も楽しみに待っておきますね!更新お疲れ様です! (2022年7月29日 15時) (レス) id: 5666188338 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - お知らせ了解です!いつもありがとうございます! (2022年7月25日 21時) (レス) @page36 id: 1b74a0ce77 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» いつもありがとうございます(*^^*)コメント頂けてとても励みになります!来週も更新出来るように頑張ります! (2022年6月10日 17時) (レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬま | 作成日時:2022年4月18日 10時