EPISODE１ - 2 ページ11
エース「今日からオレ、ここの寮生になる！」
やったぞ！エースが新たな寮生となった！
……って、なるわけないでしょ。
こんな真夜中に急に来たと思えば、一体コイツは何を言っているんだ……？呆気に取られたグリムと私は、エースを前に どうしたものかと顔を見合わせる。
彼をこのまま外に放っておく訳にもいかず、『と、取り敢えず中へどうぞ』と 寮に通した。
中へ足を踏み込んで第一声、「ボロ…」と呟いたのが少し癪に触ったが、それ以上に、帰宅してからほんの数時間の間に、何をどうしたら魔法封じの首輪なんかを付けられる事態になるのか不思議で仕方なかった。
談話室へ案内し、3人で机を囲み席に着く。ムスッとしたままのエースは、一向に話し出そうとしない……こうして静かに座っていても仕方が無いので、私から会話を振る。
『…その首輪って、グリムが入学式であの…赤毛の男の子に付けられてたヤツだよね？』
そう言うと「あの人はリドル・ローズハート。2年生で、ハーツラビュル寮の寮長な」と、教えてくれた。が、首輪をつけた張本人を思い出したせいか、更にブスっと機嫌が悪くなってしまった。
グリム「しかしオマエ、なんでそんなのつけられたんだ？」
『もしかして、寮の門限過ぎててつけられ─…あれ？でもそれならデュースもつけられてる筈か…』
2人で首を傾げていると、黙っていたエースの口が小さく動き出し、何かボソボソと呟き出した。
エース「………」
グリム「は？」
エース「……ト…った」
『なんて？』
とても小さい声で全く聞き取れない。イライラしたグリムは「聞こえねーんだゾ！ちゃんと喋れ！！」と、エースに向かって叫ぶ。
エース「だからー！！タルト食ってつけられたの！！！」
ヤケクソだと言わんばかりに、グリムより大きな声でエースが叫んだ。
…というか、
『タルト…を、食べただけ？』
エース「そーだよ、それだけ！
夕食食べ損ねたし、腹減ったから寮のキッチンに行ったら冷蔵庫にタルトが冷やしてあったんだよ。しかも、ホール３つ分も！
だから1ピースだけ、有り難く頂戴して食ってたらさぁ……」
そこまで言うと、エースは突然勢いよく立ち上がった。
エース「ボクのものに手をつけるなんていい度胸がおありだね。
ハートの女王の法律・第８９条『女王の許しなくタルトを先に食べてはならない』…タルトの窃盗は許しがたい重罪だ！
……ってわけ！！酷くね！？」
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ぬ(プロフ) - 平凡な人さん» コメントありがとうございます(*^^*)楽観的でちょっと抜けてる監督生ちゃんと、愛重めのユウくんの今後も楽しみにして頂けると嬉しいです！ (2022年7月29日 18時) (
レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» お返事遅くなりすみません！こちらこそいつもありがとうございます！(ᵔᴥᵔ) (2022年7月29日 18時) (レス) @page36 id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - ぬ、主ちゃんがかわゆいｯｯ！！ユウくんが出てきたのにはびっくりしました！ヤンデレ…ですかね？いつもありがとうございます！次も楽しみに待っておきますね！更新お疲れ様です！ (2022年7月29日 15時) (レス) id: 5666188338 (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ - お知らせ了解です!いつもありがとうございます! (2022年7月25日 21時) (レス) @page36 id: 1b74a0ce77 (このIDを非表示/違反報告)
ぬ(プロフ) - おれんじさん» いつもありがとうございます(*^^*)コメント頂けてとても励みになります！来週も更新出来るように頑張ります！ (2022年6月10日 17時) (レス) id: 43846487a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬま | 作成日時：2022年4月18日 10時
