なんかカオスな短編集!!【ヘタリア】

人の子【日本】切*(?) ページ15

私が産まれたとき、小さな病室で優しい顔をした母親と私を抱き抱えて号泣する父親に迎えられた

暖かい家庭に産まれた私は幸せだった

目が開いて周りを見渡せば同い年の小さな子供達がたくさん集う保育所に入った

いつからか

自分の体に違和感を感じ始めた

入園した時には同じ位置に顔があった友達は気づけば私が見上げるほどの身長に

大きいランドセルを背中に背よって歩く通学路はいつの間にか違和感を感じさせるような小さなランドセルを背よった同級生と足を並べて歩けなくなり

中学へ入学するときになっても私の身長、顔立ち、全てが違和感を感じ始めたままで時が止まっていた

周りからは変な目で見られ、孤独感を覚え私は学校へいけなくなった

親は私を何度も病院へ連れていき、何度も何度も様々な機械で私を調べあげた

母親は私のせいでどんどん衰弱していきながらも毎日ありったけの力を込めて抱き締めてくれ、父親はいつも私の頭を泣きながら撫でてくれた

いつの間にか母親の力は弱まってゆき、父親のあの大きかった手はしわしわでとても小さくなっていた

相変わらず私はあのまま時間がとまっている


両親が死んだ

沢山の親戚が集まり、お葬式が行われた

中には私が頭を撫でたことのある赤ん坊が大人に変わって泣いている人がいた

中には私は混ざれなかった

両親をおくる事が出来なかった


そこからまた月日が流れ、私は少し身長が延びた

いろんな人をおくった

いろんな物を失った

もう嫌だこんなの

こんな苦しいのは嫌だ

もう…嫌

…疲れた

閉ざされた部屋に突如明かりがさしこまれた

日本「…見つけました…ずっと…貴方を探していたんです…」

『…貴方は…誰…?』

彼はすでに衰弱しきった私を優しく抱き寄せた

日本「もう少し早く見つける事が出来たら…すみません…辛かったですよね」

『…』

日本「私は日本といいます。貴方のお名前を…教えてくれませんか…?」

これは長い長い物語

会議室で二人きりは危険です【スペイン】微裏*→←手紙【スペイン】切*

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