ヘタ鬼 〜貴方達にもっと力を〜

【１８９】　時には運も ページ11

なんとなくで(理由はあるんだけど)右の部屋に入ると
壁に貼ってあった真っ白の紙に不思議な記号が浮かび上がっていた

「暖炉に点けた火の熱が原因かもしれないですね」

菊ご名答！その通りである

「にしても…。こりゃ何を表してんだろうなぁ」

紙にはローマ字や数字、人型などが描かれている
全くもって法則性があるとも見えない
左下にはPASSと書かれている

「パス…？まだ何処かにパスワードを使うところがあるんですね」


「人型に意味があんのかぁ？」

これは誰が解けるかなー
この記号達は全く意味がないって事に気付けるかどうか

遠くでイヴァンは板を掲げて、数箇所空いた穴を覗いている

「あ、待って！この板を使うと…」

何かに気付いて近付いてくると、板を紙の上にのせてみせた
すると意味の分からなかった記号が隠され、
その数箇所の穴によって4文字の数字が浮かび上がった

”９３１５”

左下のPASSのSは数字の5を表していたようだ

ちょうどイヴァンの身長と紙の高さが同じくらいだったのと
板の穴を覗いていたことで偶然気付いたと言っていた
今回は運が味方をしてくれたのだろう




所変わって１階の右へと続く廊下です
床が抜けて通れなかった所だが、この板を使えばいけんじゃね？って事で
板を床にして通ることにしました
厚みがあるとはいえ、大の大人(しかもムキムキまでいる)の体重を支えきれるのか不安だったが杞憂で終わった
ミシッと音が鳴るだけでヒビが入ることもなく無事全員渡りきれた

『さて、先に進むとしますか！』



〜続く〜

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