96話 10分 ページ8
にぎやかな会場を出ると、足が自然と人気のない中庭へと向かった。
A「ふぅ・・・・なんとか無事(?)に終わって良かった・・・・」
イギリス「・・・・・ああ」
A「・・・・・イギリス。」
イギリス「・・・・・・ああ」
A「さっき・・・・・どうしたの?」
イギリス「・・・・・・・」
『嘘だから!一人で平気なんて嘘。だから・・・・・行くなよ・・・・・』
A「あれ、演技じゃないよね?」
イギリス「・・・・・ああ」
A「言われなくたって私は、イギリスの傍から離れたりしない。どこにも行かないよ」
さっきのイギリスの声は、真剣すぎて怖いくらいだった。
イギリス「・・・・・みんなはじめはそう言うんだ。・・・・・でも・・・・」
A「・・・・・・イギリス・・・・?」
イギリス「・・・・・手に入れたら、あとは失うしかないから」
ああそうか、と私は悟った。
ここにいるイギリスは、いつものイギリスじゃない。
今まで、何年も生きてて、何度も辛いことがあって、そのたびに傷ついてきた、
『国』のイギリスだ──────。
今こそ(私の成長が早かったから)年齢的には同い年だけど、
イギリスはもっと前から生きていたんだ。
A「・・・・・イギリス」
イギリス「みんなきっと、その生活を満喫し終わると、自由になりたいって思うんだ」
「そして」
「俺のそばから、離れていくんだ」
イギリスの瞳から、一粒の雫が落ちる。
A「・・・・・・」
イギリス「・・・・・・俺、お前だけは・・・・Aだけは失いたくない。
独りは・・・・・・寂しいんだ・・・・」
A「イギリス。あのね、私は・・・・・私は絶対、貴方から離れたりしないから」
イギリス「・・・・・・」
A「今まで思ってたこと、話してくれてありがとう」
イギリス「・・・・・・A・・・・・」
A「・・・・・・私も、貴方がいないと寂しいから。」
イギリス「・・・・・・ん」
A「・・・・もっと一緒にいたいから、だから。我慢しないでね・・・・」
イギリス「・・・・っ」
ちゅ。
A「・・・・・・・・イギリス・・・・///」
イギリス「サンキュな、A!スッキリした。・・・・これからもよろしく////」
そう言って照れたように笑う貴方の顔は、10分前の貴方よりも断然かっこよくて。
A「もちろん!こちらこそ!」
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留佳(プロフ) - ゆっき〜さん» コメありがとうございます(*^o^*) リトポですね、完結までには出したいです! リクエスト(?)感謝です(`・ω・´) (2015年3月26日 21時) (レス) id: f169f8f483 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっき~ - イギリス最高!!この作品の自分のリア充さに、ニヤニヤしてま~す!イギリスがかっこよくかかれている!!(笑)リトポも出し欲しいです! (2015年3月26日 16時) (レス) id: 533e7243f5 (このIDを非表示/違反報告)
留佳(プロフ) - リンリンさん» ありがとうございます( *´艸`) がんばります! (2013年11月20日 0時) (レス) id: 4b85696161 (このIDを非表示/違反報告)
リンリン - イギリス最高でした。続きおねがいすます。 (2013年10月11日 20時) (レス) id: 6f369a9450 (このIDを非表示/違反報告)
留佳(プロフ) - 杉山さん&イギリス☆神★さん» ありがとうございます〜!更新遅めですが、頑張りますっ(`・ω・´) (2013年5月26日 14時) (携帯から) (レス) id: 1ad9e49413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:留佳 | 作成日時:2011年6月18日 14時