私立ヘタリア学園〜イギリスとの恋物語〜part３

１１０話　「みつけた」 ページ23

A「････イギリス････？」

ここにはいないみたい。
私は来た道をＵターンした。

･･･イギリス、かなり悔しかったんだな･････
そんなに･･･欲しかったのかな。

･････私の、キス･････////

A「あと、イギリスがいそうなところ･････」

ふと横を見ると、細い獣道の奥に、小さな教会があるのを見つけた。

A「なんで、こんなところに･････？」

獣道には、まだ新しい人の足跡もあった。

イギリスは間違いなくここにいる。

証拠に、そこら辺の雑草から露が滴っている。

A「･･･あぁ、これってもしかしてイギリスの涙･････？」

考えていてもしかたない。

私は、獣道に踏み込んだ。


・


・


A「･････イギリス」

しん･･････

私の声が、すこしだけ反響する。

A「イギリス、いるんでしょう？」

そのとき、祭壇がガタッと揺れた。

A「･･････」
イギリス「･･･････いる、よ」

男の子のものとは思えない、細く、壊れそうな声。

私は声のしたほうへゆっくりと歩き出した。

祭壇の中には、イギリスが体育座りでいた。

イギリス「･･････A、俺」


なにかを言いかけようとしたイギリスの唇を、私は自分の唇でふさいだ。


イギリス「･････っ///」

A「････イギリス、みつけたよ。････帰ろ？」

イギリス「･･････、あぁ」

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