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さ「ついた〜…」
こんなに走ったのはいつぶりだろう。
明日筋肉痛になったりしてな…
Aを見ると、
なんだかソワソワしている。
さ「どうしたの笑」
『いやっなんか緊張して…』
さ「水曜日来たじゃん笑」
『それはそうなんですけど!』
『恋人として来てみると、』
『気になるというか意識することが…』
あー、そういうことね笑
かわいいなぁ…
さ「お風呂入れるね」
『あっありがとうございます!!』
湯壺にお湯をはり、Aのもとへ戻ると
部屋の隅でちょこんと座っていた。
さ「なにしてるの笑」
さ「テレビでも見てれば良かったのに」
『なんと…なく…』
さ「ほらこっちきて」
そう言うと、素直にちょこちょこと
こちらに寄ってきた。
で、
俺の膝に座った。
さ「膝とは言ってないんだけどなぁ」
さ「そんなに座りたかった?笑」
からかうように笑う。
『えっあ!すみません!!』
焦って立とうとするAの腕を
引っ張って俺の膝に戻す。
そして強く強く抱きしめた。
Aはそれ以上なにもしなかったけど、
『さとみくんまで濡れちゃいますよ』
顔を赤くしてそう言った。
さ「いーの、いーの」
どんだけ濡れても心はずっと暖かいんだ。
『そういえば、これ』
Aはひとつの便箋を指さす。
『すごいかわいい便箋ですよね』
『どなたからなんですか?』
『もしかしてラブレター!?!?』
さ「違うよ笑」
勝手に暴走するAの思考を宥める。
さ「これ友達の結婚式の招待状」
中を開くと笑いあってる男女の写真。
さ「はやいよねぇみんな結婚してく…」
『すごいお似合いなお2人ですね!』
『いいなぁ…絶対素敵な人だ…』
少し小さい声でAが言う。
さ「俺らもお似合いだと思うけどなぁ?」
さ「Aなら絶対いいお嫁さんになる」
さ「幸せにするよ?」
少し悪戯もこめて耳元で囁く。
案の定、見る見るうちにAの顔は
真っ赤に染まっていく。
『お風呂入ってきます!!!!』
少し緩くなった腕の拘束を抜けて
お風呂へ走っていった。
Aのウェディングドレス姿を
想像して顔がニヤける。
窓に移った自分の顔は
どうしようもないくらい情けない顔だった。
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ネコ日和。 - おもしろかった…!!!!! (2022年8月20日 14時) (レス) id: 18b130b5d8 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - イチゴさん» ありがとうございます!ほかの作品の方も是非見てください! (2019年6月4日 15時) (レス) id: 2420525602 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - 文章のかき方がタイプすぎました!面白かったです! (2019年6月4日 4時) (レス) id: 78d13a8595 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - みるはさん» 最後まで見てくださりありがとうございました! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 2420525602 (このIDを非表示/違反報告)
みるは(プロフ) - いいお話でした!完結までお疲れ様でした!ほかの作品も頑張ってください! (2019年6月2日 23時) (レス) id: a6180f1bc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2019年5月19日 23時