まほうの【さとみ】

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電話が切れた後、

風呂に入り夕飯を食べ部屋に戻った。

すると、ちょうど机の上で

携帯が震えている。

発信者はまたA

さ「どした？」

『えっあっ！？』

Aの方からかけてきたのに

すごい焦りようである。

『あの、今日のこと謝りたくて…』

さ「え？なんかした？」

『いや、用件もなくかけてしまって…』

さ「あー笑、むしろ嬉しいよ」

『えっ…？』

さ「だってそれAが俺と通話したくて」

さ「かけてくれるんでしょ？」

さ「めっちゃ嬉しいよ」

『そっそうですか…』

さ「あっA照れてる？？」

『照れてます！！！！』

かわいい逆ギレをされた。

『も〜…さとみくん好きです…』

さ「俺も」

『もうちょっと通話繋げていたいです…』

さ「うん、いいよ」

電話を切るまで、

特に何か話したわけではなかった。

Aが準備をしている音が聞こえるだけ。

その生活音が身近に感じれて、

いつか電話越しじゃなくて

本当に傍にいたいと思った。

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