飽きたんだけど！ ページ10
「ヒョン」
「何？…」
「明日の朝パン食べたいですか？」
…だからね
「いや…明日は…別にいらないかなー…」
「何で？パン食べたいでしょ？」
食べたくないよ！毎日毎日、朝どころか夜もパンじゃないか！飽きたよ！僕もう飽きてきてるよ！
「今日は現場でも食べたし…最近パンばっかりだから…しばらくは…いらないかなー…」
「何言ってる。贅沢な男ですね。
毎日食事が出来る事を感謝してなんでもありがたくいただくのが正しい人の道です。ユノヒョンは孔子の教えを知らないのか？韓国男子としてあるまじきだな。まったく…」
孔子ってそんな事言ってたか？…
「しかたないですね…ならヒョンのリクエストを聞いてあげましょう。どんなパンが食べたいんだ？」
だから！！
「いらないだから！もう飽きたよ！
毎日毎日パンばっかり！ご飯が食べたいだから！」
「なんだと？！僕がせっかくユノヒョンのためにわざわざ買ってきてやってるのに！」
「もういいだから！僕のためならもう買いに行かないでいいだから！ありがとうチャンミン！もうしばらくパンはいらないからね！」
「遠慮するなですよ！本当は食べたいんだろ？！
食べたいはずだ！お？！」
「食べたくない！買わなくていいからね！」
「食べたいくせに！我慢は身体に毒ですよ！」
「いらない！それにまだ沢山あるじゃん！
冷凍庫に食パン沢山入ってるから！
これ以上パン買ってどうするの？！」
「ユノヒョンが食べるに決まってるじゃないか！
あなたパン大好きでしょう！！」
「こんなに毎日パンばっかりじゃ嫌いになりそうだよ！僕、最近パンしか食べてないぞ！」
「……せっかく…買ってきてあげてるのに…」
「ありがとう！でももういいだから！」
「……せっかく……ヒョン…あんまりですよ…
そんな言い方……僕だって……」
う……言い過ぎた？…いや…チャンミン…
…ありがたいけど…でも……
「…ひどい……ひどいヒョンですね…嫌いだとか…そんなに言わなくても……」
…いや…だってさ……
…
「えっと…あの…美味しかったし…パンは好きなんだけどね…朝から晩までってのは…」
「なんだ。三食パンが嫌だったんですね。」
「そう！それ！全部パンとか飽きちゃうからさ！」
「わかりました。ならそう言えばいいのに。
で、明日はどんなパンにします？」
「…チャンミン。話聞いてた？」
「聞いてますよ。晩ごはんにパンは食べたくないんですよね。なら、朝と昼だけにします。」
…
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作者名：ネサラン | 作成日時：2018年4月4日 16時
