可愛げがある？ ページ8
…四月
春っていいよな
あたたかいし
まぁ僕は冬も好きなんだけど。
忙しいのは相変わらずなんだが
気候もいいせいか…良く眠れるし
寝すぎてチャンミンに怒られるんだけど…
でも、仕方ないじゃない。
ほら、疲れてたりさ、覚えなきゃいけない事沢山ありすぎるしさ。
それに春ってやたらに眠くなるよね。
もうね、丸一日寝てたいって感じ。
「ユノヒョン。移動です。行きましょう。」
「うん。」
「…眠そうですね。」
「春だからね。」
「…ヒョンはいつでも…まぁ僕も…眠いんですけどね…気を抜いたらあくびが…」
「そうだよな…気持ちよすぎてつい…」
「ほんとに…」
ああ…だめだ…眠い…移動車の中で少し寝よう。
「ユノヒョン。明日パン食べたいですか？」
「ん？…あ、買いに行くの？」
「…ヒョンが食べたいなら…行ってきてあげてもいいですけど。…」
……へー…
「…なら…食べたいかな…」
「わかりました。買ってきてあげます。」
最近チャンミンはよくお使いに行ってくれる。
…って言ってもパンだけなんだけどな
昔通ったパン屋さん。
久しぶりに食べたら美味しかった。
チャンミンもそうみたいで…
「Aちゃんて、まだ帰ってきてないんだよな
いつ頃帰ってくるの？」
「再来週あたり…と店長さんが言ってました。」
「なら、また教えてよ。僕も行くから。
会いたいし。」
「はい。わかりました。」
しかし…
「チャンミン…パンよりご飯が好きじゃなかった？
…ほんとにしょちゅうパン買いに行ってるよね。
いつからそんなにパン好きに…」
「ユノヒョンが食べたがるから…僕が買いに行ってるんじゃないですか……」
…そう…そう言う事になってるの？…
まぁ…いいけどね…
「僕は仕方ないから…ヒョンが…」
「あ、うん、そうだよな。僕パン好きだからさ
ありがとうチャンミン！」
あまり突っ込まない方がいいな…
後がめんどうだし…
機嫌良く買いに行ってるんだから
余計な事は言わないでおこう。
…チャンミンそれになんとなく…
前より……
「ユノ、チャンミン、車が来たから。
早く乗ってくれ。」
「あ、はい。マネヒョン。」
素直なんだよ。
素直？…ん？…いや素直じゃない？
なんだろう…
「ユノヒョン、僕先に行きますね。
荷物をマネヒョンに預けてきます。」
…いや、やっぱり素直なのか？
可愛げがあるって感じか？
……
あ、…そうだ…可愛いげ…
そうか…なんだか
昔のチャンミンに似てる。
…
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作者名：ネサラン | 作成日時：2018年4月4日 16時
