９２ 降谷side ページ5
ポアロ出勤まで時間があったから先に保存のきく材料を買い出ししてから行こうと思い近くのスーパーへ行く途中前方からAさんが歩いてきた。明らかに背後を気にして挙動不審だ。
声をかけてみたらこれまた動揺し、明らかに俺を避けようとしている。
俺を横切ろうとしたらしいが何かに躓きその拍子に鞄を落とし地面に散らばる鞄の中身。
彼女本人の写真だ。だが明らかに全部視線が合っていない。
「これは‼…説明できますよね」
『…はい』
恐る恐ると言う感じでこれまでの経緯を話してくれる。話を聞く限り立派なストーカー被害だ。
Aさんは恐らくこの事を深く考えていない。大方大抵の人間なら自分で対処できるとでも思っているんだろう。その考えは多分間違いじゃない。だが、Aさんはいくら強くても女性。とっさの時は男に敵わない。
彼女の言う通り写真1枚程度じゃ警察は動けない。だから今日まで警察に相談しなかった。それはわかる。本当は写真が届いた日に行って欲しかったが…それより相談相手に打て付けの探偵という俺がいたのに…。
彼女はきっと今日俺に会わなかったらこの事を俺にいう事はなかったろうしそれに俺が気付く事もなかった。俺はそんなに頼りないように見えてるのだろうか。
…人探し一つできていない探偵はそんなものだよな。
ポアロまでの道中、背後から殺気と言うには弱いが明らかに殺意のこもった視線が突き刺さる。
半ば強引に歩くスピードをあげ、裏道を通り近道でポアロを目指す。
だが、地理は相手の方が上手だったようだ。
裏道の出口にはさっきまで感じていた視線がある。シルエットは随分と小柄だ。別の道で周り待ち伏せされたらしい。
「…すみません。少し僕から離れててくだs」
『桜井さん？』
「…知り合いですか？」
『ウチの一番の常連客の方で…』
常連客…まぁ行動範囲が狭い彼女が関わる人物は限られているから一番妥当な相手だ。
なのに常連客とわかったからかいきなり警戒を緩めるAさん。頼むから本当に危機感を持ってくれ。
「Aさん‼いくら常連だからといって軽はずみに警戒を解くのは」
『え？桜井さんはたまたまそこにいただけでしょう？』
「彼が貴方のストーカーですよ」
『彼？桜井さんは女性ですよ』
女性？確かに小柄だが…。そう思い出口に一歩ずつ近づけば徐々に明らかになる顔。
その顔はまさしく女性の顔だった。
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月城(プロフ) - スッゴい良かったです！！読み終わったばっかりで語彙力が明らかに足りてないですが…笑えるし、泣けるし、可愛いし、カッコいいしで本当に良かったです (2021年2月9日 0時) (
レス) id: aa71fb9878 (このIDを非表示/違反報告)
しじみ味噌汁 - GW中に紺青の拳みてキッド様が恋しくなりました。また、キッド様との絡みが読みたいです！できたらまたよろしくお願いします！パート3おめでとうごさいます！これからも応援してます更新、頑張ってください！ (2019年5月8日 23時) (レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 夢主ちゃんモテモテや！それに過去が悲しすぎてもう！好きです。更新頑張って下さい！ (2019年4月30日 7時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年4月22日 12時
