安室さん。降谷零さんを捜してください！3

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様子を見始めてやく1週間。毎日1枚家に写真が送られてくる。
気味が悪いし何で1枚？その日のベストショットでも送られてるのだろうか。自分で言うのも何だけど送られてくる写真は全部写りがいい。

なんて呑気に考えてる場合じゃないな…。ある程度写真も集まったし、最近は視線も感じる様になってきたしそろそろ警察にでも行こうかな。


今まで送られてきた写真を1つの封筒にまとめ鞄に入れる。
もし途中でストーカーさんに遭遇しちゃったらすぐに逃げれる様動きやすい格好に着替える。



外に出たら感じる視線。今日もいるらしい。このまま真っ直ぐ警察行ったらほぼ確実に接触してきそうだな…遠回りして巻く？できるかわからないけど …やらなきゃ警察行けないし…


「あれ、Aさん？」

『透さん‼あ、こ、こんにちは〜』

「こんにちは。そんな挙動不審でどうしたんですか？」

『挙動不審…。いや、えっと…』


正直に行ったら助けてくれそうだけど…言わなかった事を怒られそう。でもこの人を誤魔化せる自身もない。


『い、急いでるんで‼あ、今日もポアロ行きますね‼それじゃ‼』

「あ、ちょ‼」

『っ‼』


強行突破ならず。何もない場所で何かに躓き鞄が落ちて中の写真が地面に広がる。
え、今何に躓いたの⁉何もないのに‼


「これは‼…説明できますよね」

『…はい』


疑問文でもないセリフをいつもよりワントーン低い声で笑顔で言う。怖い。その笑顔が怖い。

この1週間の事を話し今もその視線を感じる事を説明し、今から警察に行くと伝える。
終始透さんは目を閉じ腕を組む体制で聞いていたけど頑固親父が起こってる時によく見ますよそのポーズ。


「事情はわかりました。相談しなかった事はまた後で言うとして、後ろにストーカーがいるのにそのまま警察に行くのは危険です。一旦ポアロに入り裏口から出て行きましょう。そこから車で送ります」

『…お願いします』


断ったら殺される気がした。最近、この人の性格が少しづつわかってきた。
すごい怖い。怒らせたら恐らく明日はない気がする。逆らわないのが吉。


結局、バレて(視線で)怒られたし心配もかけてしまった。

どうせバレるなら最初から相談すればよかった。
そしたら透さんにそんな悲しい表情させなくてよかったのに…。

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