安室さん。降谷零さんを捜してください！

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ポアロを出て数分。
せっかくお店を休みにしたし新しいメニューでも考えようか…それとも本屋にでも行って新しい小説でも探そうかな…。


「Aさん？」

『っ‼ あ、昴さん、おはようございます。今日は大学お休みですか？』

「おはようございます。えぇ、なのでエルキュールに行ったのですが休みでして…今日は用事でも？」

『すみません…来ていただいたのに。今日は毛利探偵事務所に用事があって。毛利さんはいらっしゃらなかったんですがお弟子さんの探偵さんに代わりに依頼を受けていただいて。その帰りなんですよ』

「探偵？何かお困り事でもあったのですか？」

『ちょっと人捜しをお願いして…』

「人探しですか」

『はい。…あ、昴さん。今から時間あるならお店来ますか？お菓子は今日開ける予定なかったんで種類はあまりありませんがコーヒーなら問題無いですし。せっかく来ていただいたのに閉めていたお詫びにコーヒーサービスしますよ』

「いいんですか？ならお邪魔します。実はこの前伺った時に読んでいた本の続きが気になってまして」

『はい‼私は新作を試作してますんでゆっくり読んで行ってください。今日は開ける予定無いんで貸切ですよ』


昴さんはご近所に住む大学生であの工藤先生のお宅に住まわせてもらっているらしく近くの本屋で会った時、本の趣味が合ったり家が近所って事で仲良くさせていただいている。

昴さんがこの間本を途中で止めて悲鳴の方へ走って行ったのを思い出してお店に誘ったらやっぱり本の続きが気になっていたらしく、昴さんが来るという理由により今日のこの後の予定が決まった。


ハムサンド美味しかったからハムを使ったマフィンとか作ろうか…。
私のお店は甘い系がほとんどだしそういう商品が増えれば新規のお客さんも増えるかも…。

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