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あれから数時間後。
目の前には酔いつぶれた3人の大人達。こいつらを大人とカウントしてもいいのだろうか。
20歳だし自分のキャパをまだ把握してないとしてもコレは酷い。同じ歳の諸伏さんはこんな事になっていないし。まず…
『いつもより酷い…私の帰りどうすんの…』
いつもはココまで酷くはないし、何より誰か1人は無事だった。
意識がハッキリしている1人がいつも残り2人の世話をしながら私を施設まで送り届けてくれているのに…今日は全員潰れてる。
「何か、ごめんな?場所教えてくれれば俺が送るから…」
『…ありがとうございます』
「堅いなぁ…俺にもタメ口でいいんだよ?俺もAの兄貴になったからね」
『…酔ってます?』
「そら、お酒入ってるからな。でも意識ハッキリしてるし酔ったうわ言ではないよ。こいつらみたいに頻繁に会う事は出来ないけどな」
『…大変で…大変だね』
「…ありがとう」
この人は私が察してる事を察してるんだろうな。
大変な場所にいるのに私を妹って言ってくれる。変な人。この人達はみんな変な人。
多分ゴリ谷さんも変なんだろうな…。
『名前。諸伏景光…だったよね?』
「あぁ。でも…」
『ヒロ君って呼んでいい?コレならいろいろ誤魔化せるし』
「それなら俺も反応しやすいな。ゼロも俺の事ヒロって呼ぶんだ」
『ゼロ?』
「俺の幼馴染でこいつらの友人の降谷ってやつ」
『あぁ…その人も一緒?』
「内緒な」
『うん。でもそれでゼロって…あからさまなアダ名…』
「コレはそいつの名前からのアダ名だよ。零って言うんだ」
『あぁ…だから』
にしてもアダ名がゼロで所属も…ある意味ピッタリ?会ってみたいな。
ヒロ君と駄弁っていたら潰れていた3人が起きてきた。
「やっべ…寝てたわ」
「俺も寝ちまったな…」
「あはは…諸伏いるからセーフで」
『「アウト」』
「Aもいるのに何してんだお前ら」
起きてきた3人に軽く説教をするヒロ君はさながらオカン。
ヒロ君もほろ酔いではあるからそこまできつくは言っていないけど言葉の所々にゼロがいたらと言ってるあたりゴリ谷さんがいたらガチ説教が待っていたんだと思う。ゴリ谷さんの飼育員がヒロ君と言われていたがこの動物達の飼育員がゴリ谷さんなのでは…。
説教の中にゴリ谷さんの名前が出たからか研二君発信でゴリ谷さん宛の寄書きタイムが始まり、書き終わったメモ帳(食べ物の油などで汚れてる)をなぜか私に託してきた。
何でだよ。
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しじみ味噌汁 - 私よリクエスト書いていただいてありがとうございます!!最後の揃ったってとこでうるうるきちゃいました!! (2019年3月19日 19時) (レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ひゆめ(プロフ) - 居なくならないって言いながら(TT)凄くうるうるです。だから、霊となってまで見守ってる感!!!凄く泣ける。更新頑張ってください! (2019年3月17日 22時) (レス) id: d9d137c800 (このIDを非表示/違反報告)
しじみ味噌汁 - 松田さんと夢主のやりとり大好きです!....書けれたらいいんですけど....もしもの話で警察学校組が生きてた場合のお話書けますかね.... (2019年3月17日 16時) (レス) id: d6c76ef174 (このIDを非表示/違反報告)
ちり(プロフ) - めっちゃ面白いお話ですね!これからも更新応援してます!まさかの所でコナンくんと出会うなんて、、笑。そして盗聴器、、。笑 (2019年3月11日 21時) (レス) id: 85512324d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年3月6日 23時